no title
1: 世界@名無史さん 2007/12/20(木) 08:22:01 0
「この時代のことが知りたければこの本を読め」
「この歴史小説はおもしろい」
こういう情報交換をしてお互いの知識を高めあいませう。
5: 世界@名無史さん 2007/12/20(木) 18:24:48 0
マクニールの世界史を薦めてた人、どこが良いのか具体的にあげてくれ
高級感溢れる表紙で書棚に並べ所持していると
じわっとした満足感があるとか、そんなじゃないのかねw

22項目の「日本の秀吉と徳川将軍」を例に上げるが、
マクニールによるとこの時代は、
伝統文化を引きつづき立派に守り抜いた中国とは違って内乱だった。
それで、ヨーロッパの火器が大きな影響を及ぼし、その効用を認めない者はおらず、
それを賄う大量のお金を必要としたから政治統一が進んだんだと。
で、「大将軍」秀吉が統一し、外に目を向け、全世界を降伏させるために朝鮮出兵を行った。とか

武士団の首領は戦争で所領を失うと海賊行為で失った財産を取り戻そうとする、とか

海外交流の多極化がキリスト教弾圧に結びついた。とか

平和になって武士が存在意義を失い、武士道を考察したり儀式を行うか、
贅沢三昧して破産していったとか、とか

カエサルに関してはたったの4行
まとめると法を超越した権力を初めて保持したが、元老院の反対で簒奪者として暗殺された。
たったこれだけw
にもかかわらずキリスト教には4ページもさいてる

いったいどこがいいんだ?w

21: 世界@名無史さん 2007/12/22(土) 17:08:32 0
>>5
①ヨーロッパの火器の効用を認めない人はいなかった。
 →認めない人の方が多かった。
②賄う大量のお金を必要としたから政治統一が進んだ、「大将軍」秀吉が統一
 →私利私欲の私闘が繰り広げられている中、大義名分を掲げた信長が
   統一に貢献。秀吉が引き継ぎ、関白となり統一
③武士団の首領は戦争で所領を失うと海賊行為で失った財産を取り戻そうとする。
 →当時の倭寇で日本人は10人の内3人あとは中国人。
  豊臣秀吉の倭寇取締令で倭寇を撲滅できたのは、各国が同時に取り締まったから、倭寇が拠点を失った
④海外交流の多極化がキリスト教弾圧に結びついた。
 →キリスト教輸出し、思想的な味方を作り、その後軍隊が侵略する。その危険性に気付いたから。
⑤平和になって武士が存在意義を失い、武士道を考察したり儀式を行うか、贅沢三昧して破産していった
 →贅沢ざんまいしたのはむしろ商人。天災が続き、農民が疲弊したため財政悪化
  存在意義はたるんだ風紀の引き締め

6: 世界@名無史さん 2007/12/20(木) 19:38:17 0
キリスト教のドグマは今でも実質世界を支配してるんだから妥当な配分だな
カエサルのことなんか塩婆にでも任せとけよw

15: 世界@名無史さん 2007/12/21(金) 21:53:14 0
マクニール『世界史』については、個々の細かな記述には不備な点や
退屈な部分もあるでしょうが、各文明の発展・交流・対立の連鎖を
わかりやすく見事に描き出してる本だと私は思います。
以下の文章の他、探せば長所をよく説明してある所もあるんじゃないでしょうか
ttp://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20060718

43: 世界@名無史さん 2008/01/13(日) 12:52:48 0
マクニールの世界史は、評判いいからとアマゾンで買ったはいいけどクソ本
本を買う時は図書館や書店で調べ読みしてからのほうがいいよ

55: 世界@名無史さん 2008/01/15(火) 17:04:41 0
第一次世界大戦前夜のオーストリアの社会が書かれた本ってないですかね?
社会の雰囲気とか、風俗とか、流行とか

58: 世界@名無史さん 2008/01/15(火) 18:29:03 0
>>55
生の空気みたいのが知りたいなら、ツヴァイクの『昨日の世界』はいい本だと思うよ

63: 世界@名無史さん 2008/01/18(金) 23:49:07 0
『ハプスブルク帝国の情報メディア革命』
─近代郵便制度の誕生

TVもインターネットも、あらゆるメディアは、近代初期郵便網に遡る。

 十六世紀、神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世により整備されたヨーロッパ郵便網は、
ハプスブルク家の世界帝国志向がもたらした情報伝達メディアであった。皇帝から
その郵便制度創設を命じられたタクシス家はじめ商人たちもこの情報インフラに
こぞって群がっていった。郵便網は瞬く間にヨーロッパ中に広がり、濃密なネットワークを
構築していく。そしてヨーロッパは郵便を駆使して最初の世界経済システムを作り上げた。
近代郵便制度とは、グローバリズムがすすみ郵政民営化がなされた今日、国家行政と
郵便事業の関係を考える上で興味深い示唆に富む、ハプスブルク家の夢の産物でもあった。
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0425-d/index.html

近世から近代の国家、社会と情報の関係性を郵便制度を通して描いていて、これは大変面白かった。

64: 世界@名無史さん 2008/01/21(月) 23:33:38 0
武田泰淳著「秋風秋雨人を愁殺す」
ちくま日本文学全集、武田泰淳、1992年
この本は文革荒れ狂う昭和43,44年、1968年に書かれた。
女性革命家である秋瑾について書かれたものだが、伝記でもない
随筆でもない評論のようなもの。文学者と思えないすさまじい
綿密な調査に基づいている。自己陶酔暴走気味の革命家の評価を
同じ頃日本にいた魯迅の革命に対する態度との関連でのべている。
興味深い点は当時、魯迅の末期の文書が馮雪峯の偽作である可能性
について述べた、夏衍、周揚と許広平、馮雪峯の論争について
当時は偽作説は反革命的と言われていたようだが、武田はなんとなく
すっきりしないと述べている。この本の批評を当時高橋知巳、寺田透、
堀田善衛が書いているが、さすがにみんな文学的感覚は鋭く、本物説が
当時主流だったようだが、割り切れなさをのべている。

65: 世界@名無史さん 2008/01/21(月) 23:37:03 0
竹内実著「コオロギと革命の中国」PHP選書、2008年1月
この本は魯迅が革命を冷静な覚めた眼で見ていたと書いてあるだけの
本だ。どうしてこんな本を書いたのだろう。
著者は今から35年前、口に出すのもいやな体験をしたのだそうだ。
2008-35=1973年 いったい何があったのだ?
ニクソン訪中、日中国交回復、林彪失脚、鄧小平再登場。
象徴毛沢東は健在だったが、経済政策等方針には問題点が現れ始めた
時期だ。
以下は私の愚考であるが、毛沢東、文革全盛でしたがって、竹内実の
全盛期で批判がタブーであった学会内部で、反抗批判が出てきたの
でないか?以後共産主義の後退で竹内の退却は終わりがなかった。
この本で彼が言いたかったのは、魯迅と同じく、自分も中国革命を
知的に観察していたに過ぎなかったのだと。

70: 世界@名無史さん 2008/01/28(月) 09:16:24 0
プルターク最強

71: 世界@名無史さん 2008/02/01(金) 12:26:49 0
>>70
ブルタルコス英雄伝 ちくま学芸文庫
ブルターク英雄伝 潮文学ライブラリー)
と二種類あるんだが、どちらの方がいいんだ?
矢沢栄一も書いているみたいだし、
どの著者、どの出版社が一番良いんだろ

73: 世界@名無史さん 2008/02/01(金) 22:52:02 0
>>71
最初に読む本としてはちくま学芸文庫版でいいと思います

86: 世界@名無史さん 2008/02/09(土) 16:29:27 0
ちなみにブックオフでついでに買ったのは、
女帝エカテリーナ、ハーメルンの笛吹き男、八月の砲声。
アラブの人々の歴史も買おうかと思ったが中古の癖に3000円するので躊躇したが、
買っとけば良かった。

96: 世界@名無史さん 2008/02/11(月) 21:05:24 0
>>86
アラブの人々の歴史てヒッティのアラブの歴史のことか?
五千円でも惜しくない名著だぞ。

106: 世界@名無史さん 2008/02/15(金) 06:12:29 0
ヒッティは、アッバース朝までの記述が詳細で良かったな
そのあとが特筆すべきものがないからか
記述がどんどん少なくなっていってがっかりしたけど

アラブから見た十字軍は良いよね。俺はこれからイスラム史に入った
これが良かったから、似たようなタイトルの「アラブから見たロレンス」を読んで
ロレンスに対する知識が足りなくて、途中で投げ出したのはいい思い出


書籍紹介するなら
フィルビーの「サウジ・アラビア王朝史」はなかなか面白いと思う

118: 世界@名無史さん 2008/02/19(火) 15:46:31 O
世界の歴史シリーズを読んでいます。
近代ヨーロッパの国際関係を理解するために
読んどけ。って本ありますか?

119: 世界@名無史さん 2008/02/19(火) 21:39:39 0
>>118
戦争の世界史―技術と軍隊と社会 ウィリアム・H. マクニール

国際関係とは視点が異なるかもしれないが俺はまずこれを推薦したい。

123: 世界@名無史さん 2008/02/21(木) 22:43:01 0
>>118
ヘンリー・キッシンジャー『外交(上・下)』(日本経済新聞社)
あるいは
ゴードン・クレイグ/アレキサンダー・ジョージ『軍事力と現代外交』(有斐閣)

キッシンジャーの本はアクは強いし、いろいろな細かな事実の解釈には問題点が議論があるとは思うけれど、
17世紀以降のヨーロッパで、国際関係をまとめるためにどのような外交構想が生まれ、それがどんな風に対立したのか
(そしてそれが現代にどんな風に継続しているのか)を各時代の政治指導者のエピソードを交えて面白くまとめている。
翻訳版は各章冒頭に章の要約があるので、一冊ずっと読む気力が起きないときにも読めるのがいい。

高校世界史程度の基礎知識(~年に何があった、的なもの)は不可欠だと思うけれど、とりあえず二次大戦まで
扱った上巻だけでも読んでみればと。


クレイグ/ジョージは国際政治学のテキスト。前半部が冷戦終結までのヨーロッパ国際政治史の概観で、
これもか小気味よくまとまっていて読みやすい。後半は「交渉」「抑止」とか外交政策を理論的に検討したもの。
前半部と理論解説/ケーススタディ的な関係になってる。

これも「世界の歴史」的なものを読んでるなら事実関係はある程度おさえてると思うので、面白く読めると思う。


ただ、二冊とも政治外交寄りだから、大衆運動だとか社会構造の影響の検討は弱いので
ジェームス・ジョル『ヨーロッパ100年史(1・2)』(みすず書房)
ルネ・ジロー『国際関係史 1871-1914年』(未来社)
岡義武『国際政治史』(岩波書店)
あたりでフォローするといいと思う。

なんかネットで引っかかる某シラバスとほとんど似た構成になるのがやだな。

121: 世界@名無史さん 2008/02/19(火) 23:56:24 O
「神の栄光を証明する」ツールとして出発したはずの科学がいかに発達し
やがて皮肉なことに神や宗教を脅かすに至るかを
科学と宗教双方の歴史を絡めながら書いた本ないですか?
できたら、あまりにも硬い論文調の本ではなく
ある程度おもしろおかしく読める(例えば銃・病原菌・鉄程度に)本がいいです。

122: 世界@名無史さん 2008/02/20(水) 21:44:51 0
>>121 山本義隆「磁力と重力の発見」「一六世紀文化革命」

銃~よりはかなり硬いが、磁力は2巻まではすらすら面白く読めた。三巻は正直きついが(数式たくさん)。
一六世紀~は最後まですらすら読める。

127: 世界@名無史さん 2008/02/23(土) 18:45:51 0
質問です
明もしくは清初くらいで肩が凝らずに読める読み物として面白い概説書を教えて下さい

倭寇とか元以降のモンゴルとか清の西域(シンキョウ?)などの伝統的中華圏以遠への領土拡大とかに
興味があります

よろしくお願いします

128: 世界@名無史さん 2008/02/23(土) 18:46:46 0
>>127
小説だけど司馬の韃靼疾風録での読めば?

129: 世界@名無史さん 2008/02/23(土) 19:44:42 0
>>128
石橋崇雄『大清帝国』(講談社)とかはどうでしょう。

131: 世界@名無史さん 2008/02/23(土) 21:56:07 P
これまた小説だけど「海東青」は面白かったよ

132: 世界@名無史さん 2008/02/24(日) 04:10:22 0
>石橋崇雄『大清帝国』(講談社)
基本的に従来の概説書で言われていることの焼き直しだが、
オリジナルな部分では氏の独特すぎる考えが出すぎているので、
あまりおすすめしない。物語としてもそれほど楽しめない。

3年くらい前に復刊された『紫禁城の栄光』(講談社学術文庫)が、入門にはよい。
130さんが挙げている宮脇淳子のは、モンゴル人の人名とかで初心者は脱落する。
内容はかなりいいので、基本知識をつけてから読むといいと思う。

162: 世界@名無史さん 2008/03/13(木) 07:17:27 0
小学生の高学年が歴史を好きになりそうな本ありますか

165: 世界@名無史さん 2008/03/13(木) 17:13:06 0
>>162
歴史に興味を持たせるなら
蒼天航路を買ってやる
横山光輝の三国志、項羽と劉邦を買ってやる
夢幻の如くを買ってやる
各社の学習漫画日本の歴史等々で面白い歴史マンガを買ってやる
銀河英雄伝説などのプチ歴史アニメを見せてやる
ほか色々な歴史に関係したマンガを見繕って買ってやる
冬には雪合戦をして、兵法書を買ってやる
そしてマンガなどに出てくる遺跡や戦地などに連れて行く
これでおk

166: 世界@名無史さん 2008/03/13(木) 17:16:51 0
>>162
小説だと
個人的に山岡荘八の歴史小説が面白かった

176: 世界@名無史さん 2008/03/14(金) 08:54:42 0
歴史小説を放り出しておくのはいいな
俺も池波正太郎から歴史に興味を持ったし

177: ◆ALSPlGAxzM 2008/03/14(金) 16:02:08 0
親の本棚って大事だとおもうですよね
私も父の本棚の本から読み始めたから 吉川英治の三国志など

195: 世界@名無史さん 2008/03/23(日) 22:06:21 0
ルネサンスの歴史 モンタネッリ
この本は素晴らしい。宗教改革や芸術なども含め、ドイツスペインフランスなどの
動向まで網羅して著述しており、分かりやすくなにより面白い。ルターの動向なども
あまり詳しくなかったので、いかに自分が無知か思い知った。ルネサンス時代のことを
知りたいならまずこの本を読むべき。女や金芸術権力、この時代の貴族や宗教人の
奔放ぶりはすごいというかあきれるというか。ルネサンスの絵画見ているだけじゃ
このような部分まで分からない。
ローマの歴史も早速買ってきたが、訳者あとがきによるとこれが最高傑作という
ことで期待が高まる。ギリシャの歴史とかも書いているようなので、今からでもいいから
翻訳して欲しい。

女帝エカテリーナ アンリトロワイヤ
悪くはないが、外交政治の部分の記述は少なく、宮廷のドロドロしたやりとりが続く。
エカテリーナが愛人をとっかえひっかえする模様を延々と続けられても・・。
歴史小説ということで、どこまでが史実でどこからが創作なのかはっきりしない。
当時の宮廷の模様が分かるというのはいいが。
小説ではなく、史実として歴史上の人物を追った作品が読みたい。日本語で読める
そういう本はそんなに多くはない気がする。英語ならあるのだろうか。

196: 世界@名無史さん 2008/03/23(日) 22:28:07 0
生き残った帝国 ビザンティン
中世においてビザンチンは先進地域であり、ルネサンスもビザンチンから人や思想が
イタリアに流れ込んだことが大きなきっかけとなっている。そしてイタリアからフランスや
スペインイギリスに伝播していく。スラヴへもビザンチンから正教が伝えられる。
大航海時代を迎えると地中海から大西洋へ中心が移動しイタリアもまた没落していく。
イスラムと並んでビザンチンは重要であり、ここから西欧が文化を吸収し追い越していった
からこそ現在の西欧がある。そういう意味では日本が中国から文化を吸収し、統一を
果たした頃秀吉の朝鮮出兵があり、大陸と対等優越に転じていくのと同じプロセスだ。
ギボンがビザンツを卑下していたのも、福沢諭吉の脱亜入欧も、もう追い越して
しまった者が抱いた似たような考えではないか。
ビザンチンとその後の歴史を学ぶことはバルカンやカフカスの情勢を理解するうえで
不可欠であり、東欧・バルカン・カフカスというのは現代国際政治を理解する上で
極めて重要だ。中東などのことはよく知られているが、カフカスについては日本では
ほとんど無視されている。このモザイクを歴史的文脈から読み解かなければ、
国際政治は理解できない。この不安定の三日月(下弦の月)が東西と大陸・海洋国家、
ロシアとアメリカという大国の利害が直接対決している場所となっている。
この入門書を読み終えたら、オストロゴルスキーのビザンツ帝国史に入りたい。

198: 世界@名無史さん 2008/03/27(木) 18:46:43 0
生き残った帝国ビザンティンは井上先生のビザンツシリーズの原点と言える名著だが
中公のビザンツとスラブと一緒に読むとより面白さが際立つ。

279: 世界@名無史さん 2008/09/11(木) 22:13:09 0
最近、大航海時代のお話を書いているのですが、
その時代の町並みや生活、できれば船での生活などが
書いてあるおすすめの本を教えてもらえませんでしょうか。
よろしくお願いします。

280: 世界@名無史さん 2008/09/12(金) 08:50:11 0
ツヴァイクの「マゼラン」とか?

284: 世界@名無史さん 2008/10/06(月) 18:39:23 0
一次大戦がなぜ起こったのか?
植民地政策の始まり辺り、あるいはその前から辿ってみたいのですが
おすすめの書籍があれば教えていただきたいです

285: 世界@名無史さん 2008/10/06(月) 20:20:17 0
ジェームズ・ジョル『第一次大戦の起原』

324: 世界@名無史さん 2008/12/17(水) 14:00:37 P
17世紀~18世紀後半までの当時の世俗・文化なんかを扱った本とかを教えてくれませんか?

326: 世界@名無史さん 2008/12/18(木) 01:42:42 P
324です。西洋史です。

327: 世界@名無しさん 2008/12/18(木) 03:27:39 0
>>326
ハプスブルグ家の食卓(関田淳子著)

中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)

中世ヨーロッパの都市の生活 (講談社学術文庫)

カフェハウスの文化史 ヴォルフガング・ユンガー (著)

村と都市 16世紀から18世紀まで (近世の文化と日常生活) リヒャルト・ファン デュルメン (著)

328: 世界@名無史さん 2008/12/18(木) 11:58:00 0
フランス革命の総裁政府期をメインに書いた本ってないですか?
テルミドールのクーデターで終わりだったりナポレオンがメインだったりって本しか見つかりません

378: 世界@名無史さん 2009/02/04(水) 22:29:49 0
>>328
鹿島茂の本でありました
題名ははっきりしないけど
情念のフランス革命 だったかな、、

381: 世界@名無史さん 2009/02/05(木) 20:56:11 0
>>378 「情念戦争」やね。

380: 328 2009/02/05(木) 10:36:31 0
フーシェ、ターレラン、ナポレオンが対比して描かれていて面白かったです
題名がはっきりしなくてすいません
革命期のフランス人はなんでもありで面白いと思いました

349: 世界@名無史さん 2008/12/27(土) 19:30:15 0
川北稔 『路地裏の大英帝国』

350: 世界@名無史さん 2008/12/28(日) 00:01:55 0
>>349
やるおで学ぶシリーズで大英帝国の下層社会をテーマにやってた人もそれ参考にしてたな

357: 世界@名無史さん 2009/01/12(月) 02:53:28 0
ヨーロッパではないが、中東の砂漠にわずかに点在するキリスト教の
僧院のひとつでしばらく暮らした日本人の体験記をどこかで偶然見かけて
しばらく読みふけってしまったことがある。
タイトルはそのまま「砂漠の僧院」だったと思ったが、今ぐぐっても全然
ヒットしないので、全然別なタイトルだったかもしれない。

359: 世界@名無史さん 2009/01/12(月) 12:25:03 0
>>357
358の言うとおり砂漠の修道院だな。平凡社ライブラリに入っている。
知的でありながら詩情溢れる文章が素晴らしい。名著なので読むべし。

362: 世界@名無史さん 2009/01/15(木) 04:55:52 0
アイルランドのエイモン・デ・ヴァレラ氏と近代アイルランド史について調べているのですが、
氏とアイルランド近代史でお勧めの本とかこれは読んどけみたいな本がありましたら
教えていただけないでしょうか、よろしくお願いします。

363: 世界@名無史さん 2009/01/16(金) 02:12:51 0
森ありさ「アイルランド独立運動史」が結構良かった覚えがある。
あと、映画「マイケル・コリンズ」は見とけ。主人公が使ってる武器の変化に気を配るべし。

404: 世界@名無史さん 2009/03/31(火) 03:19:34 0
最近ゲーム等で世界史に興味を持ち始めたふつつかものですが
サラディンについて記載されてる本で初心者にお勧めの本はありますか?

424: 世界@名無史さん 2009/04/05(日) 21:36:37 0
>>404
佐藤次高『イスラームの「英雄」サラディン―十字軍と戦った男 』(講談社選書メチエ)

日本語で読めるサラディンの伝記としてはこれがベスト。
特に、アイユーブ朝からマムルーク朝時代にかけて編纂された年代記や側近達が残したサラディンの
伝記など、サラディンと生前に面識があるような人たちが書いた記録を元にかれの生涯を追っている
ため生前のサラディンのエジプトやシリアでの評価が分かる。

著者の佐藤次高先生はイクター制度研究で特に高名な方で、土地制度を専門にされているため
サラディンがどういう経済状態でエルサレム王国や十字軍勢と交戦していたのか良く分かる。
平易な文章で読み易く、資料での記述やサラディンの政策や軍事に関わる説なども多く触れ、
脚注も詳細なので、イスラーム史関係では特にお勧めの一冊。

407: 世界@名無史さん 2009/04/02(木) 14:53:24 0
世界史じゃないが死体の経済学は一読の価値あり

409: 世界@名無史さん 2009/04/02(木) 16:31:01 O
ウォーラステイン『近代世界システム』は必読書

416: 世界@名無史さん 2009/04/04(土) 00:12:37 0
話題ね・・・最近忙しくて本まったく読めてないんだけど。
新書で最近いい歴史本ある?

419: 世界@名無史さん 2009/04/04(土) 12:34:28 0
>>416
じゃあ、最近のなかで面白かったものを・・・
『ハプスブルク帝国の情報メディア革命』
『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』
最近、新書の当たりにあまり出会ってないなぁ

437: 世界@名無史さん 2009/04/09(木) 12:14:48 0
アメリカ史で初心者用のおすすめの本ってないですか?
一通りアメリカ史を知りたいんですが・・・
アメリカ史っていったら、
見えないアメリカと憲法で読むアメリカ史をちょっと読んだくらいですorz

438: 世界@名無史さん 2009/04/09(木) 13:16:20 0
>>437
「物語 アメリカの歴史」

461: 世界@名無史さん 2009/04/27(月) 02:30:35 0
>>456
だから「アメリカの歴史」(サムエル・モリソン・集英社文庫)読んどけって。

448: 世界@名無史さん 2009/04/11(土) 22:07:00 0
ティムール帝国についての本を教えてください。

449: 世界@名無史さん 2009/04/12(日) 13:26:28 0
>>448
加藤和秀「ティームール朝成立史の研究」
「世界の戦争3 イスラムの戦争」所収、加藤和秀「草原の英雄ティムール」
川口 琢司「ティムール帝国支配層の研究」
「アイハヌム2008」
V.V. Barthold "Ulugh Beg" Four Studies on the History of Central Asia II
Beatrice Forbes Manz "The Rise and Rule of Tamerlane" "Power, Politics And Religion in Timurid Iran"
David Nicolle "The Mongol Warlords"

452: 世界@名無史さん 2009/04/14(火) 23:08:27 0
「ローランの歌ではイスラム教徒がムハンマドやアポロンを拝んでいることにされている」
との書き込みを以前、この板のキリスト教総合スレで目にしたのですが
そういった、ヨーロッパあるいはキリスト教世界からみたイスラームに対する誤解や偏見について扱ったもの、
また、ヨーロッパあるいはキリスト教世界からイスラームはどのように見なされていたのかについて扱った
ウェブサイトや本はあるでしょうか?どなたか親切な方、教えてください。

453: 世界@名無史さん 2009/04/14(火) 23:12:28 0
サイードの「オリエンタリズム」・・・はちょっと違うか

464: ベム・ウーゴ ◆eaYqa3SeLE 2009/04/28(火) 12:38:51 O
伊豫谷登士翁『グローバリゼーションとは何か』平凡社新書

近現代史を俯瞰する視点を作るためにとりあえず抑えておいて損はなし

472: 世界@名無史さん 2009/05/12(火) 12:01:01 0
スペインやポルトガルの中南米探検・植民についていい本ありますか?
「探検」ってどんなものか、
「植民都市の建設」ってどんなものか、
植民都市での生活は?本国や現地民とのかかわりは?
みたいなことが特に知りたいです。

475: ウーゴ ◆eaYqa3SeLE 2009/05/21(木) 17:44:16 0
イマニュエル・ウォーラーステインの『史的システムとしての資本主義』読了。
訳者の川北稔さんとウィリアムズの後継者達の仕事の豊かさには目を見張る。
スラヴォイ・ジジェクの『ラカンはこう読め』と共に、
グローバル資本主義に抵抗したい急進的な批判的左翼の必読書に相応しい。

>>472
>>474さんの挙げたクセジュの『イスパノアメリカの征服』は少し古いけど良い本です。
ブラジルに関しては田所清克の『ブラジル学への誘い』や、明石書店から
出てるブラジルの高校歴史教科書が面白く読めます。
もっと個別に知りたければ『ラテンアメリカが語る近代』とか、『幻の帝国』とか、
様々な論文集や地域研究の本を個別に読んで行くのがいいかと。

で、個人的な必読書としては文化的な面は弱いけれどラテンアメリカの一貫した通史となっている
エドゥアルド・ガレアーノの『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』の第二章までを挙げます。
新評論と藤原書店から日本語訳が出ているので、図書館などで探してください。

>>473-474
ラス・カサスはインディアス史とかいう征服の歴史の本の方が、
この板的に重要な気がします。僕はまだ読んでませんが、
同著の中で「司祭ラス・カサスは~」と征服時の自分を三人称で語る姿勢に、
真に急進的で見習うべき歴史家の姿があるはずです。

473: 世界@名無史さん 2009/05/12(火) 12:51:50 0
これ一冊じゃ駄目だけどラス・カサス神父の
「インディアスの破壊に関する簡潔な報告」

474: 世界@名無史さん 2009/05/13(水) 00:56:14 0
白水社文庫クセジュ「イスパノアメリカの征服」とかはどうだろう。

476: ウーゴ ◆eaYqa3SeLE 2009/05/21(木) 17:51:38 0

追記
クセジュのマリアンヌ・マン=ロ著、染田秀藤訳『イスパノアメリカの征服』は、
フランス人の書いた本なので、たまに西欧中心主義的な「匂い」がしますが、
基本的には良い本です。少なくとも
いきなりワンカールの『先住民族インカの抵抗五百年史』とかに手を出すよりは遥かに。
『敗者の想像力』なんかはあそこまでぶっ飛んでなくて良い本ですけどね。

477: ウーゴ ◆eaYqa3SeLE 2009/05/21(木) 17:56:32 0
あと忘れてたけど、探検そのものについてなら
山田篤美『黄金郷伝説』中公新書、2008 も良い本です。新書だけど
ここまでベネズエラとギアナのことを書いた本は中々ない。

479: 世界@名無史さん 2009/06/01(月) 22:43:39 O
安くてブックオフで売ってありそうな初心者でも面白いおすすめの本を教えて下さい。

482: ベム・ウーゴ ◆eaYqa3SeLE 2009/06/02(火) 02:24:30 0
>>479
物語スペインの歴史とセルバンテスのドン・キホーテを一緒に買って読む。

483: 世界@名無史さん 2009/06/05(金) 16:02:29 0
徳富蘇峰の日本近世国民史が読みたい。このような名著が手に入らないなど
おかしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%E4%B8%E6%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%B0%E5%8F%B2

486: 世界@名無史さん 2009/06/11(木) 13:02:40 O
フランス革命、ナポレオンに関する歴史書を読みたいのですが、
比較的読みやすいおすすめの本はありますか?

487: 世界@名無史さん 2009/06/11(木) 18:49:17 0
>>486
安達正勝「物語 フランス革命」中公新書
お題のとおり、物語調で読み易いのでお薦めです。
こういう本でまず感情移入できる「登場人物」のあたりをつけておくと、
その次からは分厚い歴史の本も、読むのがさほど苦になりません。

552: 世界@名無史さん 2009/10/16(金) 16:29:47 0
こんにちは。
変態的な質問で非情に心苦しいですが...............

世界史上に出てくる、女奴隷に萌えます。
そこで、古今東西の奴隷を集大成した本を紹介してほしいのです。できれば画像有りで。


553: 世界@名無史さん 2009/10/16(金) 21:10:08 0
>>552
奴隷と奴隷商人 (「知の再発見」双書) ジャン メイエール

図表も多くそれに近そうなものはこれしか発見できなかった。
扱われているのは黒人奴隷だけだが。

555: 世界@名無史さん 2009/10/20(火) 23:14:22 0
渋沢栄一が慶喜期にヨーロッパへ派遣されて1867年パリ万博などを見聞した際のことを
後に自伝として出版したという話をナポレオン3世に関する本で知ったのですが、
これを読むには何という本を探せばいいですか?

557: 世界@名無史さん 2009/10/22(木) 12:03:49 0
>>556
伝記の中に山本七平の
近代の創造 渋沢栄一の思想と行動 PHP研究所 1987
が入っていないな。この本は渋沢の行動を通じなぜ日本が
近代化に成功したのかを追った名著。絶版で図書館でないと
手に入らないだろうが、明治維新の成功の下地はすでに江戸時代に
完成していたことを論じた素晴らしい著作。
ちなみに佐野眞一の渋沢家三代も面白いが、渋沢栄一に関する記述は
ほとんど近代の創造の要約といえるほどそっくり。

570: 世界@名無史さん 2009/12/06(日) 00:27:03 0
グスタフアドルフとヴァレンシュタインの戦いを描いた小説
できれば史実に忠実な本ってありますか?

財政状況や、戦術レベルまで詳細であればなおよしなのですが。

571: 世界@名無史さん 2009/12/06(日) 22:37:00 0
>>570 中里融司「北の雷鳴」
…amazon中古価格がトンでもないことになってるが、東京ならブックオフ以外の大手古本屋チェーン探せば手に入るかと。

583: Ryuju ◆RlujhF6VrA 2009/12/12(土) 12:15:06 0
>>577
中里融司死んだのこのスレで今初めて知った…
最近ラノベ系の作家が死ぬの多いなあ…

それはそうと北の雷鳴は面白いよ。北欧神話の神々が出てくるのが
ラノベたるところだし人物も架空のが多いけど、戦術描写は結構詳しい。
中里氏はそっち方面詳しい人で論文も書いてるくらいだったから。

598: 世界@名無史さん 2010/01/31(日) 22:44:09 0
スペイン内乱について、中立に近いスタンスで書かれた本を知りませんか?
左派・右派とも相当にアレだったのは承知していますが、
あまりにも「正義の共和派 vs 悪の反乱軍」的な本が多すぎるので。

599: 世界@名無史さん 2010/02/01(月) 10:37:00 0
ジョージ・オーウェルの「カタロニア讃歌」は歴史書じゃないからダメですか?

622: 世界@名無史さん 2010/03/07(日) 21:02:52 0
ブローデルの地中海ですが、藤原書店で出してる『地中海』とみすず書房で
出してる『地中海世界』はどう違うんでしょうか?
元にしている本が違うんだと思うのですが、簡単に特徴なんかを教えて下さい。

623: 世界@名無史さん 2010/03/07(日) 23:43:58 0
『地中海』の方は原題が『フェリペ2世時代の地中海と地中海世界』 全5冊または10冊
『地中海世界』の方は原題が『地中海-空間と歴史』『地中海-人間と遺産』の合本 全1冊または2冊

624: 世界@名無史さん 2010/03/09(火) 21:00:40 0
内容はどの地域、どの時代でもいいのですが、読みやすくて次が読みたくなる本ってありますかね。
正確な情報じゃなくてもいいんですが「ローマ人の物語」くらいとっつきやすいものを

640: 世界@名無史さん 2010/03/11(木) 21:51:37 0
>>623
どうもありがとうございます。
『地中海』全5巻の方にしておきます。

>>624
同じ塩野さんの『海の都の物語』とか『コンスタンティノープルの陥落』からの三部作とか
佐藤賢一さんの『双頭の鷲』とかはあたりは小説だからやっぱり駄目でしょうか。
漫画だったら岸田恋さんの『戦争と平和』がお勧めですが相当前に絶版です。
しかもどれも続き物じゃないですが。
続き物だとエーリッヒ・アイクの『ワイマル共和国史』位しかでてこないなぁ。

642: 世界@名無史さん 2010/03/12(金) 14:31:41 0
>>640
「コンスタンティノープルの陥落」はすでに読みましたが、「海の都の物語」は今読んでるところです。塩野七生先生の作品良いですよね。
佐藤賢一さんの『双頭の鷲』ですか、それも読ませていただきます。
そもそも世界史初心者なので時代を知ることが出来る本は大変ありがたいです

645: 世界@名無史さん 2010/03/14(日) 15:45:53 0
アレクサンドロス大王の入門書としては森谷公俊がいいんだろうか。
大王の父ちゃんの本は好きで読んでたんだが大王にも興味があるんだ。
ヘレニズム時代のことは軽く触れる程度でいいんだが(´・ω・)

646: 世界@名無史さん 2010/03/14(日) 16:55:47 0
→モンタネッリ

656: 世界@名無史さん 2010/03/28(日) 20:45:54 0
ヨーロッパ方面についても触れられている農耕史や漁業史の本はないでしょうか?

657: 世界@名無史さん 2010/03/29(月) 06:43:24 0
何が知りたいのかによるけど、
『農民のヨーロッパ』
『西ヨーロッパ農業発達史』
『北の農民ヴァイキング』

663: 世界@名無史さん 2010/04/20(火) 11:20:41 0
イギリスについては故森護さんと現役では君塚直隆さんの本が絶対面白いよね。
今までと違った物の見方で英国を紹介してくれたしくれているからね
その中で、もう古典的になったけれど、
森さんの本では「英国王室史話」
君塚さんの本では「女王陛下のブルーリボン」
が絶対面白いよね・・・・・・・・。
「英国王室史話」では、英国王室を系図を辿る事によって違った側面を見せてくれたし
「女王陛下のブルーリボン」では、日本で有名なガーター勲章について初めての詳細な歴史が
紹介されたからね。

664: 世界@名無史さん 2010/04/24(土) 16:00:59 0
誘導されてこちらに来ました。よろしくお願いします。

今度スペイン旅行でアルハンブラ宮殿へ行くのですが、レコンキスタについて軽くでも勉強してから行こうと思いました
レコンキスタについて背景から知ろうとしたら成立直後のイスラム史と、西ローマ帝国、西ゴート王国についてもある程度学ばねばなりませんよね?
その辺りについて学ぶのに良い本などありましたらご教授願えませんか?

665: 世界@名無史さん 2010/05/07(金) 16:02:01 0