1: ふぁるすたっふ
どのスレッドでしたか、シェイクスピアのある劇の登場人物のローマ皇帝に
該当する人物がいないという投稿がありました。
ほかにもあると思います。
シェイクスピア演劇が歴史的事実と食い違う点を語って、天国に伝えましょう。 →(誰が? おまえがか?) 
2: 世界@名無史さん
いや、そんなこと本人も理解したうえではなかったのか・・・?

10: 世界@名無史さん
ただ、古代ローマにボンボン時計があったり(ジュリアス・シーザー)
「ボヘミアの海岸」に漂着したりする(冬物語)あたりは、いくら何でも笑える。

13: 世界@名無史さん
だからテンペストにでてくるプロスペローはジョン・ディー博士がモデル?
とかシェイクスピアの作品はじつは全部、マーロウが書いたとか。

内憂外患うずまくエリザベス朝の陰画として、いくつかの作品は読み取れるとか?

14: 世界@名無史さん
「ヘンリー4世」には、当初、ジョン・オールドキャッスルという
歴史上実在の人物が登場していた。作品中には、その姓「古い城」
にひっかけた地口もあった。が、あまりに史実と違うひどいキャラ
にされていると、その子孫がシェイクスピアに猛然と抗議。
そのため、劇中のジョン・オールドキャッスルというキャラはジョ
ン・フォルスタッフという名前に変更されたとさ。

15: 世界@名無史さん
>>14
エリザベス女王がその「フォールスタフ」を大いに気に入り、
それではと主役に抜擢したのが「ウィンザーの陽気な女房たち」

17: 世界@名無史さん
なんつーか、今で言うと、ハリウッドの歴史映画が史実に則していないと文句を言うようなもんだな。
いや、文句つけるの好きだけどさ。(笑)

19: 世界@名無史さん
>>17
俺もグラディエーターには楽しく突っ込ませてもらった。

18: 世界@名無史さん
そういやー、「ラスト・エンペラー」で宣統帝だの皇后だのが英語を使ってたのには笑った。

22: 世界@名無史さん
「ブルータスよ、お前もか」だけをなぜラテン語で言うんだろう。

26: 世界@名無史さん
「リチャード三世」で、登場人物の台詞にやたらとマキアヴェッリが出てくるのはどうだろう。
リチャード三世が戦死した当時、マキアヴェッリは若干十六歳だったのだが。

44: アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ
>>26 
リチャード3世に関するシェイクスピアの考えは滅茶苦茶です。
やはりシェイクスピアはチューダー王朝の人で(スチュアート王朝はおまけ)
資料を探そうにもまともなものは無かったかと。ヘンリー7世はどうもフランスの
力を借りて、リチャード3世を殺し、王位を簒奪したらしい。
そういえばリチャード3世はヨーク公時代、イサベル女王の花婿候補だった。

82: アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ
>>26
亀れすですみません。
>「リチャード三世」で、登場人物の台詞にやたらとマキアヴェッリが出てくるのはどうだろう。
>リチャード三世が戦死した当時、マキアヴェッリは若干十六歳だったのだが。

これはクリストファー・マーローの影響だと思います。
マーローはケンブリッジで修士取った秀才ですが、マキャべりの大ファンでした。
しょっちゅう引用しているし「マルタ島のユダヤ人」では、プロローグにマキャべりが
登場して、一席ぶつんだそうです。読んだのは英文学専攻の友人ですが。
でも、これをシェイクスピア=マーロー説の論拠にするのはご勘弁ください。

29: 世界@名無史さん
「ジョン王」には、歴史教科書で習った「マグナ・カルタ」など全く出てこない。

30: 世界@名無史さん
マグナ・カルタなんてたいした歴史的事件じゃないし。
だいたい民主主義とかにまったく関係ないのにむりやりこじつけて
政経の教科書とかに出てるから知名度あるだけで。
ましてやシェークスピアの時代にはほんとどうでもいい事件だっただろ。

31: 世界@名無史さん
>シェークスピアの時代にはほんとどうでもいい事件だっただろ。
多分、そうですね。

マグナ・カルタは、17世紀のエドワード・クックによって
議会とコモンロー擁護の根拠として取り上げられるまで
数多い封建文書の一つにしか過ぎなかった・・・と言ったら言い過ぎか。

34: 世界@名無史さん
基本的に当時イギリスにユダヤ人はいなかったはず
(入国を認められていなかった)だと思うのだが

36: 世界@名無史さん
>>34
基本的にはそうだった。

エドワード1世が追放令を出し、クロムウェルがそれを解除するまでの3世紀半、公式にはユダヤ人はいなかった。
が、そこはアバウトな中世国家。いくつかの港町ではセファルディ系のコロニーがあったらしい。

45: 世界@名無史さん
リチャード3世は兄の王子たちを殺したかどうか
実は疑わしいとか・・・。

ヘンリー7世こそ簒奪者という人もいるな。

46: アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ
ヘンリー7世の時代に、ヨーク家もランカスター家も、他の大貴族も滅亡
してるのは事実ですから。

47: カメレオンI世 ◆qBS27nfd8c
ちょっとスレタイトルとは、違うかもしれないけれど、シェイクスピアは、こんな話も
戯曲のヒントにしたかもしれない、という話。

事件は1369年1月17日早朝、キプロスの王・ピエール1世の寝室で起こった。
王の弟、ジャン・ド・リュジニャン候と、下の弟ジャックを伴った数人の騎士が
王の寝室を訪れた。王は、王妃エレオノールには内緒で、愛人と寝台に休んでいたが
王弟たちの訪問と知って、愛人は秘密の抜け穴から姿を消した。王はほとんど裸で、
かろうじて肌着を着けただけだったので、弟たちに服を着る間、少し待つように言った。
そのとき、数人の騎士たちが部屋の中に入ってくるのを見て、どなりつけた。
「何者だ! こんな時間に余の部屋に何をしに来たのだ!」
その言葉が終わらぬうちに、2人の弟と騎士たちは王に襲いかかった。凄惨な場面が
繰り広げられ、王は首を刎ねられた。(皮肉なことに、この事件のおかげで、悪行で
知られていたピエール1世は、悲劇の主人公となり、「誉れ高い」「善良な」王と、
詩にもうたわれる名君と変貌する)

48: カメレオンI世 ◆qBS27nfd8c
王妃エレオノールは決して貞淑な妻ではなかった。無分別で怒りっぽい性格で、
先に愛人を持ち、不貞をはたらいたのは彼女の方だった。王の乱行の原因は彼女であった
といってもいいだろう。それが、王弟による王の暗殺にまで発展したことに、少しは
良心の呵責を感じていたのだろうか。エレオノールは、夫を殺害したジャン・ド・
リュジニャン候と講和を結び、平和を守ると宣誓をした。

さて、後を継いだ息子、ピエール2世から、叔父である候に「会いに来るように」との
使いが来た。危険だからと引き止める部下を抑えて、候は、エレオノールとピエール2世の
待つニコシアへ赴いた。
「弟殿、一緒に食事をいたしましょう」とエレオノールが言い、ハンカチをとり上げる。
それが合図だった。王が殺されたときに着ていた肌着が運ばれ、王妃は肌着をつきつけて言う。
「候よ、この肌着は誰のものであった?」
その瞬間、カーテンの後ろに隠れていた暗殺者が、一斉に襲いかかり、ジャン・ド・リュジニャン
は喉をかき切られて絶命した。

王弟による王の殺害、偽りの宣誓、カーテンの陰に隠れた刺客…。ほとんど何の役割も
果たしていないピエール2世を除けば、どことなく『ハムレット』を思い出す話だろ?

49: 世界@名無しさん
>そういえばリチャード3世はヨーク公時代、イサベル女王の花婿候補だった。

ソースきぼん。興味ある。

53: アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ
>>49
見つかりました!小西章子著『スペイン女王イサベル-その栄光と悲劇-』朝日文庫。

54: あやめ 
「ヘンリ五世」ではジャンヌダルクを魔女扱いしてたように記憶します。フランス人なんかは
凄く腹立たしいでしょうね。

56: 世界@名無史さん
>>54
「ヘンリー六世」ではないかと。
第何部かは忘れましたが。
私は貴族の娘だとか、実は妊娠しているのだとか云って、往生際の悪い。

60: 世界@名無史さん
>>56
第1部
ヘンリー6世の構成は大雑把に言って
第1部:末期百年戦争
第2部:ヨーク公の台頭とばら戦争の始まり
第3部:ばら戦争前半そのもの
となっています

58: 海の都の名無し
ヴェネチアの商人は堅実的なため、自分の肉を担保にするよーな奴に金は貸さんそうだ。
あとシャイロックの貸した額もメディチ家の財産越えるため、複数の貸主がいないと無理(ベニスの商人)
ついでにヴェネチアの海軍は自国民で固めるから黒人が要職に就くのはリアリティなし。

110: 世界@名無史さん
どう考えてもシャイロックはかわいそう。
あれは集団によるいじめだ
かわいそうなシャイロック