109: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)21:24:24 ID:PkD
no title

春秋時代の各国のおおまかな配置
111: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)21:34:24 ID:0gg
イッチきとるやんけ!

>>109
周こんな小さいんか…

113: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)21:42:52 ID:ude
>>109
ワイは全然知らんけどなんか楚普斉の逆三国志+その他大勢の少勢力みたいに見える

114: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)21:52:29 ID:PkD
>>113
まあ、もう少し時代が下った頃の地図やからね

この頃はもっと小国が多くて、楚・斉・晋・秦はもっと小さい

115: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)22:24:43 ID:PkD
とりあえず書きだめた分だけ途中まで書いていくわ

今回は斉襄公編やで~

116: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)22:25:42 ID:PkD
前709年
斉都臨淄(りんし)


彡(゚)(゚)「ワイは諸兒。斉公の長男として産まれた。」

彡(゚)(゚)「今日はワイのイモウットが魯に出発する日や。あいつは魯公に嫁ぐことになったんや。」

彡(゚)(゚)「この結婚は斉と魯の同盟の証やから、斉としては非常にめでたい話なんやけど…」


斉は、商周革命の時の周の名軍師であった太公望が建国した国である。
当時、黄海沿岸地域には莱という異民族の国があったのだが、太公望は莱軍を破り、営丘という城を占領する。
ここを首都として太公望は斉を建国した。(営丘は後に臨?と改称)
儀礼を簡略化し、商工業を推奨し、門跡より能力を重視して人材を登用したため、斉はすぐに大国となり、多くの人で賑わったという。

そんな斉で、諸兒は第13代斉公である僖公の長男として生まれた。
前709年、諸兒の異母妹である文姜が魯の桓公に嫁ぐことになった。
文姜は、かつて鄭の昭公に嫁ぎかけたという、例の僖公の娘その人である。
この2年後には、鄭軍が周?衛蔡陳の連合軍を破る繻葛の戦いが起こる。
117: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)22:26:12 ID:PkD
斉と魯の建国にはこんな逸話がある。

太公望は建国後たった5ヶ月で、周王朝の宰相だった周公旦(周王朝初代武王の弟)のもとに報告に行った。
あまりの早さに驚いた周公旦が理由を問うと、
「礼制を簡素化し、斉の土着の風習に従ったためです。」
と答えた。
一方、魯を建国した伯禽(周公旦の長男)は、赴任から3年後にようやく報告に戻ってきた。
伯禽が言うには、
「国の風習を改め、しっかりした礼制を普及させ、三年喪に服するよう指導しました。それで遅くなったのです。」
これを聞いた周公旦は、「いずれ魯は斉に臣下として仕えることになろう。」と嘆いたという。

また、太公望が伯禽に
「そんなに礼制にこだわっていては、魯は弱体化するばかりでしょうな。」
と嫌味を言うと、伯禽は
「そちらこそ、誰彼かまわず人を集めて登用していては、じきに斉は他人に乗っ取られてしまうでしょうね。」
と言い返したという。

これらの予言は、後に全て的中することになる。
118: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)22:27:16 ID:PkD
彡(-)(-)「…けど、ワイは納得してへん。」

彡(-)(-)「イモウットはワイの唯一の理解者やったんや。」

彡(゚)(゚)「ワイはあいつを本気で愛しとったし、あいつもそれに全身で応えてくれた。」

彡(;)(;)「それを…それを…他の国にやってまうやんて…」


なんと、諸兒と文姜は肉体関係にあった。異母妹とはいえ、紛れもなく近親相姦である。

そもそもこの時代、近親相姦は現代以上に禁忌とされていた。
近縁の親戚はもちろん、諸侯は同じ姓をもつ国とは婚姻してはならないことになっていたのである。
例えば、斉を建国した太公望呂尚は羌族の出身だから、姓は呂または姜である。
すると、同じ羌族が建てた国である許や申とは婚姻関係を結べないことになる。
また、魯は周王室の分家であり、姓は姫である。
そのため、周はもちろん、同じく周王室の分家である鄭・晋・蔡・?・曹・衛などとは婚姻できないのである。

そんな時代に妹と通じた諸兒。
禁忌は不文律であったため、諸兒が罰せられることはなかったが、道徳的・人格的にかなり問題のある人物であったことは間違いない。
119: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)22:29:30 ID:dvP
ちょうど考査の世界史の範囲や サンガツ

120: 名無しのしばせん 2016/02/15(月)22:30:27 ID:PkD
彡(゚)(゚)「思えばワイは昔から苦しいことばっかりやった。」

彡(゚)(゚)「太子やのにいきなり鄭に人質にやられたかと思えば、マッマは後から来た魯の公女に正室の座を奪われてもうた。」

彡(゚)(゚)「パッパはなぜかワイの従兄弟ばっかり優遇して、誰が後継ぎなんやら全然わからん状態や。」

彡(;)(;)「ワイは太子とは名ばかり、名門の女から産まれた弟どもに頭が上がらへん。」


彡(゚)(゚)「でもイモウットだけはそんなワイを受け入れ、慰めてくれたんや。」

彡(;)(;)「そんなあいつを失って、ワイはこれからどうすればええんや…」


彡(-)(-)「ワイも、こんな恋が許されんことくらいわかっとる。」

彡(●)(●)「それでも我慢できへん。あいつを奪った魯公を怨まずにはおれんのや。」


諸兒は形式的には僖公の太子だったが、その暮らしは決して快適ではなかった。
諸兒の生後、僖公は魯と衛から妻を迎えた(魯姫と衛姫)。
夫人の格は、実家の格で決まるものであるから、魯姫が第一夫人、衛姫が第二夫人となり、諸兒の生母は大きく格下げされた。
更に魯姫は糾、衛姫は小白という子を産んだため、諸兒の後継ぎとしての地位はにわかに不安定なものとなった。
これで終わりではない。僖公には大変仲の良かった弟、年がいた。
この年は僖公より先に死んでしまうのだが、僖公は年の子の無知を溺愛、待遇を太子と全く同じものにしてしまう。
そのため、諸兒の不安と不満は募るばかりであった。
妹に手を出したのも、その不満が昂じた結果であるのかもしれない。

ちなみに、「無知」で一つの名前である。
晋文侯の「仇」といい、鄭荘公の「寤生」といい、この時代の命名のセンスはよくわからない。
悪い名前をつけることでその子に降りかかる禍を祓うことができる、という信仰があったとも言われているが…
124: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:02:20 ID:pLc
前698年

no title

彡(゚)(゚)「今日からワイが斉公や。」

彡(^)(^)「いや~、無事即位できて良かった。一時はどうなることかと思ったわ。」

彡(^)(^)「これで何もかも思い通りにできるわ。政治も、外交も、軍事も。」



彡(●)(●)「…そして、復讐もな。」


彡(●)(●)「まずは無知、糾、小白。覚悟しとけよ。」


この年、僖公が薨去し、諸兒が即位した。
諸兒の諡は襄公。以下は襄公で統一する。
即位後に襄公がはじめにやったことは、無知の太子待遇を取り消すことであった。
この後、襄公は無知・糾・小白の三人を、鬱憤を晴らすが如く冷遇し続ける。
小白に至っては、命の危険を感じたのか、斉を脱出して?に亡命してしまった。
125: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:03:09 ID:pLc
前696年


彡(゚)(゚)「なに?衛公が亡命してきた?」


(*^◯^*)「ぼくは衛公朔なんだ!」

(*^◯^*)「ぼくの叔父さんの職と洩が、急に昔の恨みを晴らしに襲ってきたから逃げてきたんだ!」

彡(゚)(゚)「そうか。そりゃ災難やったな。」

彡(^)(^)「安心しなはれ。必ずワイの力で復帰させたるからな。」

(*^◯^*)「ありがとうなんだ!感謝してるんだ!」


彡(゚)(゚)(今はちょうど鄭で内乱が起こって、覇権の所在が曖昧になっとる。)

彡(゚)(゚)(この一件で実力見せて、ワイが新しい東方の覇者になるんや!!)


この年、衛公(諡:恵公。以下恵公)が、突如叔父にして重臣の職と洩に襲撃されて斉に亡命してきた。
職と洩は恵公を追放すると、恵公の異母兄弟である黔牟を君主に立てる。
これを実力発揮の好機と見た襄公は、恵公を復位させるべく、翌年に諸侯会合を主催する。
諸侯会合は今でいうところの国際会議のようなもの。
周王の意思など関係なく、諸侯会合で決定されることが、時代を動かす鍵となってゆくのである。
そして、諸侯会合を主催することは、それなりの実力者であることの証明でもあった。
126: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:04:11 ID:pLc
ちなみに、恵公の言う「昔の恨み」とは次のようなものである。

※長いのでスルーしても構わへんで


恵公には?という異母兄がおり、元々はこの兄が太子だった。
?は斉から公女(宣姜)を娶ったのだが、この宣姜は稀代の美女であった。
するとその美貌に迷った?の父(宣公)は、なんと宣姜を奪って自分の妻にしてしまう。

宣姜は寿と朔(恵公)という2人の子を産むが、やがて寿を太子とすべく、宣公に?を讒訴するようになった。
宣公も、妻を奪ったことで?に負い目があり、?を目障りに思っていたため、?を殺すことに決めた。
即ち、斉に使いに行った?を途中で盗賊に襲撃させることにしたのである。
盗賊たちは?の顔を知らないので、宣公は「白旄(使者の印)を持っている者を殺せ」と指示した。

ところが、この計画は寿に知られた。
寿は?に密告したが、?がそのまま出発したため、寿は目印の白旄を奪い、身代わりとなって殺された。
しかし、その直後に?も殺されたため、太子の候補がいなくなり、寿の弟の恵公が太子となったのである。

恵公を襲撃した職は?の教育掛であり、宣姜の結婚話をまとめたのも彼であった。
職と洩が君主に立てた黔牟は、?の弟にあたる。
127: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:05:11 ID:pLc
前695年
斉国内の地・黄


彡(゚)(゚)「…ということで、衛公が困っとります。助けてやりませんか。」

魯桓公松「よろしいと思うぞ。」

紀公松「是非ともやるべきだぞ。」

彡(^)(^)「ほな決まりでんな。皆さん一緒に頑張りまひょ。」


パチパチパチパチ


彡(゚)(゚)「あ、魯公魯公。ちょっと国境問題で、詳しく話したいことがあるんでっけど。」

彡(^)(^)「こんなとこで立ち話もなんや。」

彡(^)(^)「今度斉にいらっしゃいな。奥さんも連れてゆっくりしていきなはれ。」

桓公松「わかったぞ。是非そうさせてもらうぞ。」



彡(゚)(゚)(魯公…)

彡(゚)(゚)(イモウットを取られた恨みは忘れてへんで…)


彡(●)∀(●)ニタァ


黄で襄公は魯と紀の君主を迎え、衛の問題について話し合った。
この魯の君主は、文姜を娶った桓公本人である。
また、直後に斉と魯の間に国境紛争が発生したため、魯公と文姜は話し合いのため、斉に招かれることになった。

この年、鄭では昭公が暗殺され、昭公の同母弟の?が立てられている。
128: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:05:40 ID:pLc
前694年
臨?


桓公松「臨?にやってきたぞ。さすがに斉都は大きいんだぞ。」

彡(^)(^)「遠いところようお越しなさいましたな。ゆっくりしていって下さいな。」

彡(^)(^)「時に魯公。奥方をしばらくお借りしてよろしいですか?」

彡(^)(^)「イモウットと久々に会ったんやし、いろいろ話がしたいんですわ。」

桓公松「構わないぞ。ごゆっくりだぞ。」


3ヶ月後

桓公松「まだ帰ってこないぞ…どうなってるんだぞ…」

桓公松「まさか…」


臨?にやってきた桓公と文姜であるが、襄公はすかさず文姜を自邸に招き入れ、密通を重ねた。
しかし、この密通はやがて桓公に知られてしまう。
129: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:07:05 ID:pLc
桓公松「斉公!!うちの妻と近親相姦してるというのは本当なんだぞ!!??」

彡(^)(^)「まあまあ、何を言いださはるかと思えば。」

彡(^)(^)「きっとなにかの誤解やで。よう話しあいましょうや。」

彡(^)(^)「酒飲んで落ち着いて話せばわかりますて。まずは一杯。」

桓公松「ぐぬぬ…」


数時間後


彡(^)(^)「せやからそんなもんただの噂や。本気にしたってしゃあないでっせ。」


桓公松「いやぁ…すぃかすぃ…」

桓公松「…どぅぁくぁるぁああぁぁ…うぁたすぃぐぁあああぁぁぁ…」

桓公松「…きょうどぅぁいでぇええぇぇぇ…」


バタッ


桓公松 スース―グーグー


彡(^)(^)
130: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:07:53 ID:pLc
彡(^)(^)「彭生!彭生はおるか!!」

彭生「はっ!ここに!」


彡(^)(^)「魯公はお休みや。離宮までお送りせい。」



彡(●)∀(●)「…ただし肉体だけな。」


彭生「…わかりました。あらよっと。」ヒョイ

スタスタ


ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

グワシャッ!バキベキッボキッ!グチャベチャッ!グチャッ!!


彡(●)∀(●)


彡(●)∀(●)「…ハ…ハハ…」


彡(^)∀(^)「ワハハハハハハハハハハハハハハ!!!」


桓公に密通がばれた事を知った襄公は、桓公と酒を飲んだ。
そして酔った桓公を、彭生という剛力の者に命じて殺害させた。
死骸になった桓公が宿舎に到着すると、随行の家来たちは驚愕し、本国と連絡して犯人の処刑を求めてきた。
これに対して襄公は、全責任を彭生に押し付け、彼を処刑することで強引に事件を収束させてしまった。
魯では仕方なく桓公の子の同(荘公)を立てた。
133: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)01:43:22 ID:BDx
次辺りでワイの大好きな人が出てきそうやし、楽しみやで

134: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)02:44:26 ID:pLc
彡(゚)(゚)「さて、魯公は消したことやし、いよいよワイが覇者になる時や。」

彡(゚)(゚)「前の諸侯会合はたった2ヶ国しか来んかった。」

彡(゚)(゚)「もっと諸侯を集めなあかんな…」

彡(゚)(゚)「よし、強国の鄭と組んで、諸侯を威圧したろ。」


鄭都新鄭


(●゚◇゚●)「斉公が会談しようと言ってきたぞ。」 ←?

高渠弥「良いお考えです。斉の後ろ盾を得られれば、君の地位も安泰というもの。」

高渠弥「すぐ参りましょう。」


(●▲●)「あ…私は遠慮しときます…」 ←祭仲

(-▲-)「もう年でして…持病もあることですから…」

(●゚◇゚●)「そうか。なら、私と高渠弥で行ってこよう。」


(●▲●)「…」


(●▼●)ニヤッ


桓公を虐殺した襄公は、続いて鄭と会盟しようと考え、?を招待した。
ところが祭仲は、病を理由に?に随行しなかった。
135: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)02:45:33 ID:pLc
衛国内の地・首止


彡(゚)(゚)「そろそろ鄭公が来るはずや…」

彡(゚)(゚)「今の鄭公は?とかいったな。どっかで聞いたことあるような…」


(●゚◇゚●)「こんにちは斉公。鄭公の?です。」


彡(^)(^)「ああ鄭公。遠路はるばるどうもおおk…」


彡(●)(●)


彡(●)(●)(こいつ…あの時の…)


彡(●)(●)(ワイを散々いじめおって…あの恨み晴らさんとな…)


(●゚◇゚●)(??)


彡(^)(^)「…あ…いや。はるばるおおきに。」

彡(^)(^)


彡(●)(●)


グサッ

(●゚◇゚●)「グハッ!?」

バタッ


彡(●)∀(●)


首止に出向いた?だったが、そこでなんと襄公に殺されてしまう。
かつて襄公が鄭に人質に出されていた時、?と争いになったことがあり、その恨みを晴らされたのである。
祭仲が随行しなかったのは、この事態を予測していたからだった。
高渠弥は大慌てで鄭に逃げ帰り、祭仲と相談して、?の弟を立てた。
136: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)02:46:24 ID:pLc
前691年


彡(^)(^)「あ~、嫌いなやつはだいたい始末したったwwwwホンマ清々したわwwww」

彡(゚)(゚)「さて、最後に残った恨みは先祖代々のもんや。」

彡(●)(●)「紀公、お前のことやで。」


紀季「あの…ぼく斉に降伏したいんですが…」


彡(゚)(゚)「ファッ!?ホンマか!!」


話は200年ほど前に遡る。
第五代斉公であった哀公は、前863年、突如王都(当時は鎬京)に呼び出された。
そして到着すると、問答無用で周王によって釜茹での刑に処されてしまう。
これは紀侯による讒言が原因であった。
以来、紀は仇として斉から憎まれ続けてきた。
そして地理的にも、紀は斉が東方進出する上で障害となる存在である。
襄公は紀の抹殺を決意した。

そんな折、紀公の弟の紀季が斉に降伏してきた。
137: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)02:47:15 ID:pLc
前690年


彡(゚)(゚)「紀季が降伏して、紀の兵力は半減しとる。」

彡(゚)(゚)「今こそ紀を滅ぼす時や!!」


紀公松「さすがにこれで斉軍と戦うのは無理だぞ…」

紀公松「あきらめるぞ。城は斉公にあげるぞ。」

紀公松「自分はどっかで隠居するぞ。さよならだぞ。」


彡(^)(^)


この年、ついに斉は紀を滅ぼした。これにより斉の東進が一気に進むことになるのである。
138: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)02:47:30 ID:pLc
前689年


彡(゚)(゚)「さて、問題はあらかた片付いた。」

彡(゚)(゚)「後は衛を攻めて、衛公を復帰させれば、斉の覇権は確定や!!」

彡(゚)(゚)「今回は4諸侯が味方や!もう負けへんで!!」


前691年に、斉軍は一度衛を攻撃したが、撃退された。
前689年、襄公は宋・陳・蔡・魯の連合軍を率いて再び衛に侵攻した。
今回も衛の抵抗は激しく、更に周の高官が兵を率いて衛の応援に駆け付けた。
しかし、襄公の執念が勝り、翌年にはついに衛都が陥落。
職と洩は斬られ、黔牟は王都へ逃亡。恵公が復位した。
これにより、襄公は東方の覇者として広く認知されるようになった。
139: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)03:21:18 ID:pLc
前686年
斉の地・貝丘


彡(^)(^)「いや~。ワイもとうとう大覇者やな~。」

彡(^)(^)「今日は狩りでもして楽しもwwww」



彡(゚)(゚)「ん?何やあれ?むっちゃでかい獣がおるぞ?」

衛兵「ひっ!あれは彭生です!そうにちがいありません!」

彡(゚)(゚)「は?彭生?あいつはとっくに死んだわwwww」

彡(゚)(゚)「ただのブタやんけ!ワイが仕留めたるわ!」

シュッ

グサッ

豚「ブヒイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!」


彡(゚)(゚)「わひっ!?」

ドサァッ


彡(゚)(゚)「…ワイの履がない…」

彡(●)(●)「履係はなにしとんじゃ!!!!」


この年、襄公は貝丘の地で狩りをした。
ある日、兵車を走らせていると、目の前に巨大な獣が出現した。
ただのブタだったのだが、あまりの大きさに、魯公を殺して処刑された彭生がいるかのように錯覚する者がでた。
襄公がこれに矢を射ると、豚は人のように立ち上がり、大きく嘶いた。
驚いた襄公は、兵車から転落し、履を片方失ってしまう。
すっかりやる気をなくした襄公は、腹いせに履係の弗を散々に鞭打ち、そのまま少数を伴って臨?の公宮に帰ってしまう。
140: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)03:24:21 ID:pLc
斉の地・葵丘


無知「何?公は公宮に一人で帰ったのか?」

無知(…今なら殺れる)

無知「よっしゃ!いますぐ公宮に攻め込むぞ!!」


臨?


彡(-)(-)「はあ…今日はひどい目に遭ったもんやな…」


ワーワー


彡(゚)(゚)「何や?外が騒がしいぞ?」


弗「公!叛乱です!無知さまが叛乱を起こされましたぞ!」


彡(゚)(゚)「ファッ!?」


no title
141: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)03:24:36 ID:pLc
襄公の従兄弟である無知は、かねてから叛乱を企んでおり、似たような不満分子を集めて、葵丘で計画を練っていた。
そして、襄公が単身公宮に戻ったことを知り、挙兵して猛然と公宮を攻めた。
叛乱の兵が公宮前に至ったところで、履係の弗を捕えた。すると弗は
「私は今日、公にひどく鞭打たれました。恨みがありますので、公の居場所をお教えしましょう。」
と言ったので、無知は弗を解放し先行させた。
ところが弗は襄公を見つけると、襄公を目立たない小部屋に隠し、自分は武器を持って宮室から撃って出た。
彼は結局は忠義の臣だったのである。
弗は奮闘したが、結局宮門のあたりで斬られた。
襄公のために命を捨てた忠臣は他にもおり、石之紛如は階段を死守しようとしたが、撃たれて転落した。
また、孟陽はとっさに襄公の寝台に横になり、身代わりに斬られた。
ただ、結局は襄公も戸の隙間から発見されてしまい、斬られてしまった。

妹に通じ、魯の桓公を殺し、彭生を殺し、鄭の?を殺した襄公だったが、とうとう自分も兇刃に斃れることになった。
とはいえ、襄公の功績で、斉は東方の覇権を手にした。
次の桓公の代で、斉は中国全体の覇者となるのである。


斉襄公編おわり
142: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)03:26:42 ID:pLc
えらい長くなってしもた

次は楚の武王か周の荘王編のつもり

143: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)03:58:45 ID:CXB
乙やでー
次も楽しみにしてるでー

144: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)14:20:24 ID:tA3
襄公は義妹といろいろとあったり太子の立場を争ったやつらをあとか冷遇したりとか
他国に対してちょっと強引な手段取ったり(ここは当時ではそれほどめずらしくない感じだけど)してたが
部下にはそれなりによくしてたんかな
忠臣結構いたみたいやし弗に至っては鞭打たれながらも忠義を尽くしてるし

とはいえ中国のしかも春秋戦国時代の常識は現代からするとわからんこと多いので判断難しいが

145: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)14:57:26 ID:BDx
>>144
君主がどんなにダメでも謀反はあかん、ていう人が一定数おったみたいやからな
伯夷・叔斉もそうやし

147: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)15:32:30 ID:3sV
>>145
ワイらから見ると地元チームに貢献しろやって思うけど
選手から見るともっと金もらえて主力として評価してくれる所にFAしたいとかいう
考え方の違いはあるやろからなぁ。
今の中国って言う観点があるからおかしくなるけど多民族文化やから隣でも考え方が正反対とかざらだし

148: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)15:36:05 ID:Cf4
>>145
朱子学やっけ?

149: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)15:55:56 ID:tA3
>>148
朱子学はあと千数百年後の学問やから
そのベースとなってる儒教の影響やないかな

146: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)15:13:31 ID:tA3
謀反に対する嫌悪感かあ
東周列国志の記述では要離が慶忌を暗殺するために配下として潜り込んで無事暗殺したのに
これは慶忌に対する不義だとして死のうとしたって故事もあるし当時の基準はいろいろ難しいな

150: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)16:20:37 ID:8do
君、君たらずとも臣、臣たれってヤツか

151: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)16:25:31 ID:tA3
その言葉が載ってる論語ってのが偽書らしくて
調べるといろいろおもろいで

159: 名無しのしばせん 2016/02/18(木)04:18:19 ID:T5m
>>152
すまんな
文章は普通に書くけど、固有名詞ばっかりはちょっとどうしようもない


よく出てくる漢字の読み方

鄭:テイ
晋:シン
桓:カン
襄:ジョウ
楚:ソ
鎬京:コウケイ
戎:ジュウ
穆:ボク
臨?:リンシ
魯:ロ
?:カク
蔡:サイ
曹:ソウ


それっぽく音読みすれば、正しい読みになることが多いで

155: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)19:31:44 ID:yA0
宮城谷昌光好きワイ、歓喜

156: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)19:56:01 ID:BDx
>>155
ワイも宮城谷好き
湖底の城の続きを早くキンドルで出してほしいわ

157: 名無しのしばせん 2016/02/16(火)20:34:13 ID:C4s
やっぱり自分は封神演義読んでたから末期とはいえ辛いンゴねぇ…太公望の子孫とか武王の子孫達出てるのは嬉しいけど