1: 銀翹散 ★  2016/05/30(月) 20:01:31.60 ID:CAP_USER9
http://mess-y.com/wp/wp-content/uploads/2016/05/bloodmoon0529.jpg

地獄という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
鬼や悪魔の姿であったり、燃え盛る炎や煮えたぎる水、あるいは具体的な現実の光景を想起する人もいるだろう。
歴史を遡ると、地獄は、人びとが生きる上で感じていく後ろめたさや罪悪感、現実の風景に上書きされながら、アップデートを繰り返してきた。
実はこの地獄と女性には深い関係がある。

「女は生理があるので地獄に落ちる」

元来、日本の仏教には女性は成仏できないものとする見方がある。
いわく、女性は「五障」の身であり生まれつき穢れや罪業を伴っているというのだ。
この「五障」という単語は、サンスクリット語の原典では「女性が就くことのできない五つの地位」を示すものだ。
この時点で既に女性蔑視を感じるが、ここには穢れにまつわる意味は含まれていなかった。
しかし「障」つまり「さわり」という字に罪や煩悩を指す意味合いがあったために、古くから日本にあった女性の身を不浄とする価値観につながってしまったらしい。

女性の身体が不浄とされる要素として、経血と出産時に出る血がある。
「月経のあいだは寺社には入らない」「妊婦とその夫は物忌をする」など、当時の寺社の取り決めを見るだけでも女性に対する強い抑圧が見て取れる。
そして、この経血や出血時に出る血を不浄とする価値観が、女性と地獄の関係を密にしているのだ。

「血盆経」という、仏教発祥の地であるインドの原典にはない、中国で作られたとされる「偽経」がある。
この経典は、日本では室町時代に当たる15世紀以降から受容されるようになった。

「血盆経」は「女性は出産時に血を流すので、血の池地獄に落ちる」という、女性を穢れたものとして扱った上で、それを救済するという経典だ。
「血盆経」には複数の派生パターンがあり、中国で作られたものは現在確認出来る限り出産時の血のみを穢れとしているが、日本で編集されたものでは、生理の際の経血までもが女性の罪業とされていた。

女性の血が罪業とされる理由として、以下のような説明が行われる。

女性の身体から出る血が山野に流れて地や水を汚し、その血が混じった水で善人がお茶を沸かし、その茶で供養を行うことで聖なるものが穢れてしまう。
だから、女性はもれなく血の池地獄へ落ちる……。

そこから救われるには、「血盆経」に帰依しなくてはならない、ということだ。

中世後期から近世にかけ、この「血盆経」は大流行した。
「地獄絵」を持った僧や尼が、その解説をする「絵解き」行為で血盆経は民衆に広く伝わり、女性不浄観も伝播していったのだ。

ネガティブキャンペーンに使われた女性たち

前近代仏教の女性観ってずっとこんな感じだったの? と呆れる方もいるかもしれないが、そんなことはない。

例えば鎌倉新仏教では、女性も成仏ができると主張をした流派が複数あった。そのうちの一つが一遍による「時宗」である。
時宗が画期的だったのは、踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」や念仏の書かれた「念仏札」を民衆に配るなど、非常に手軽なものを用いて往生を目指すことができるとした点であった。

しかし、一遍などが打ち出した「女人も救済される」といった新たな思想は当時の旧仏教勢力からかなりひんしゅくを買ったようで、「天狗草紙」という時宗などいくつかの流派を貶める内容の絵巻が作られているほどだ。ちなみに鎌倉時代、激しく弾圧された日蓮宗の日蓮も、女人成仏論を唱えている。

「天狗草紙」には、ご利益を求めているのか、何に使うのかはわからないのに一遍の尿を採集する尼僧や人目をはばからず排泄する尼僧など、常軌を逸した女性の行動がたびたび登場する。これらの表現は、時衆徒のネガティブキャンペーンのために描かれたものだ。

また、レズビアン女性が描かれているという説もある。中世の女性同性愛に関しては全く史料がないのだが、天狗草紙内には二人の尼僧が肩を組んで歩いている様子が表されており、これが時宗の性的放縦を非難つもりで描かれたレズビアンカップルではないかと言われているのだ。
肩を組むというしぐさは中世絵画史料上ほとんど見られないため、恋愛及び性的な関係だと判断する材料がないのだが、これが非常に特殊な関係を示すものであることは確かだろう。当時の社会で、ある集団を蔑む時に「タブー」を犯す女性が示されるのは、仏教と女性の関わりにおいて大変興味深いことである。
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1464606091/
2: 銀翹散 ★  2016/05/30(月) 20:01:42.24 ID:CAP_USER9
現代に残された「地獄」?

以上、中世を中心に、女性の地獄にまつわる雑多な話を紹介してきた。

前近代を現代の倫理で計ることに、私は意味を感じない。
中世には中世の価値観があり、何かを考察する時に大事なのは中世社会の中でそれがどのように認識されていたかという問題である。

中世という強固な男性社会を基盤にして生きていた女性たちの生き方は、現代を生きる我々からすると信じられないものなのかもしれない。
時代によって人間の区別のつけ方は異なり、今も価値観は現在進行形で変わっていくのだ。

当時、「もれなく地獄に落ちる」とされた女性たちにとって、現世はどのように感じられたのだろうか。
そして、現代の女性たちにとって、この社会は極楽か、それとも地獄なのだろうか。
現代とは異なる合理性と暴力性を持つ中世社会を覗いてみると、現代に残された「地獄」が垣間見れるかもしれない。(正しい倫理子)

http://mess-y.com/archives/32035
80: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:27:02.28 ID:qRcxJ9xa0
>>1 
犯人書いてあるじゃん 

>「血盆経」という、仏教発祥の地であるインドの原典にはない、中国で作られたとされる「偽経」がある。

3: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:04:39.11 ID:5GTHrr6X0
今でも大相撲の土俵には上がれないしな

58: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:01:24.85 ID:gSl4iqeK0
>>3
それは神事な

この話は神道とごちゃ混ぜw

4: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:07:42.52 ID:AzRio+dR0
というか女性の性格的なもので
「鬼」と呼べるほどの闇があるからじゃないかね?
蔑視とかじゃなくて男女の違いって大きいよ

7: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:10:17.68 ID:YTbsniqx0
イザナミノミコトはその血や吐瀉物、嘔吐物、排泄物からも神々をお産みになった

その血を不浄のものとするのは日本古来の思想とは違うのではないでしょうか

10: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:12:39.09 ID:fRQugVQN0
神様にもなるし魔女にもなってるし
都合の悪い時だけ蔑視言われても

11: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:12:51.18 ID:O8iH9vkX0
日本書紀にもある話だし、出産なんかも古代からずっと穢れ扱いされて産小屋なんてのがつい最近まで残ってたりしたんだから今さらだよな

14: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:16:35.55 ID:yvOZS8ie0
あれ?北条政子は?
蔑視されてたら出てこれないだろ。
そしてたしか鎌倉時代まで長子(長女含む)に相続の権利まであったはずだが。
日本は卑弥呼の時代から女性社会だよ。

28: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:33:21.98 ID:BYjGyqsb0
>>14
それとこれとは違う
そもそも妻問婚も婿取婚も形式がそうなだけで権力自体は弥生の頃から常に男にあり、血の穢れで女性蔑視は近代までずっとあった

45: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:55:10.90 ID:yvOZS8ie0
>>28
蔑視があったのかねえ。
役割の違いはあったとは思うけど

57: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:00:52.99 ID:7KL49vBM0
>>45
蔑視という概念があったかどうかは不明だけど、最低でも出産や径血で生じる血に穢れがあるとは間違いなく考えられてたしそれは役割云々の話ではない
だからこそ宮中の女ですら出産は産屋や馬小屋で聖徳太子のような英雄扱いされてる人間ですら平気で馬小屋で生まれたと記されてる

106: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:37:47.55 ID:hM2EUWBR0
>>57
宮中貴族の娘も出産前後は家畜小屋や隔離小屋で過ごした
キリストも家畜小屋で生まれた

60: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:02:00.70 ID:wektjP6X0
>>14
> この経典は、日本では室町時代に当たる15世紀以降から受容されるようになった。

18: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:22:27.20 ID:0utQTaQW0
血の穢れっていうよりも血の臭いで狂う野生生物(コモドドラゴンとか)がいるので、
それらの外敵から種としての人間集団を守るために
生理で血の臭い出る女を嫌悪したというのは太古の人類の知恵に繋がる何かがあるのではないかと思った

女人禁制の島とかもな

24: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:29:37.08 ID:PA81Pc8I0
女神や女人系な仏も色々居るがな。
一辺を見て女性蔑視って・・・意味解らん記事だ。

25: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:30:01.60 ID:U8KNpLLs0
女性蔑視はインドの思想だよ。
日本はそもそも神が女なんだからw

27: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:30:56.35 ID:rW15eC6k0
日本神話では最高神は男
アマテラスは2、3番手

35: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:41:07.02 ID:axCj5DNZ0
>>27
天岩屋戸隠れ前=卑弥呼が全ての決定権を持ち行使してる→卑弥呼存命
天岩屋戸隠れの後=高御産巣日神が卑弥呼に指示を与えたり、卑弥呼を無視して行動→卑弥呼死亡後=台与の時代

と解釈する向きもあるけどね

32: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:38:15.59 ID:qqRUN6sU0
物事に対してなんか理屈付けるのが宗教なんだからしゃーない。
太陽が登るのはこういう理屈
雷が鳴るのはこういう理屈
血が出るのはこういう理屈
女性があーだって言いたいわけじゃなくて
そういう教えの中の一つに過ぎないんじゃないの。

37: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:45:36.27 ID:H8ywLEyM0
過去の話を叩くのなら
健在の歌舞伎を女性蔑視だと叩けば

元は阿国で始まるのに
現在男しかいないでしょ

なんで差別だと叩かないの(´・ω・`)

42: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:53:52.35 ID:phyL1KXv0
旧約聖書でも、神は自分の姿に似せてまず男を造り、造った男の肋骨を用いて次に女を造った。
だが、生物学的には女を改造したのが男だろうw

47: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:56:03.58 ID:CGmG/mU/0
ブッダの女嫌いは有名だよな
まあ昔は生理なんて出産機能よく分からんから怖い穢れだってなるか
仏教取り上げるならイスラムも例に上げないと

52: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 20:58:26.14 ID:zT84tnaP0
アマゾネスがいかにユニークな存在なのかがわかるな

62: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:04:59.77 ID:1xHLH0Si0
「血盆経」は「女性は出産時に血を流すので、血の池地獄に落ちる」という

中国で作られたものは現在確認出来る限り出産時の血のみを穢れとしているが、
日本で編集されたものでは、生理の際の経血までもが女性の罪業とされていた。

日本の女性を見下す習慣は大昔から変わってないって事。

71: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:13:59.16 ID:PQkJ/QMR0
>>62
大昔っていつの事だよ
平安時代までの日本は女性の方が優位だったって知ってるか?
相続権が女にあったからな

63: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:07:19.77 ID:fYkH576i0
法華経にも女人成仏の話はあるが
信心深い姫様にチンコが生えてきて男になって成仏する的な話だったと思う
血盆経も明かそれ以前のチャイナにはあったはずで
女は成仏できないあるいは地獄行きってのは別に日本独自の発想ではない
血の穢れ的な発想もあるんだろうけど修行者に対する誘惑者的な位置づけもあったようだ

ちなみに生理出産の血を流すと地獄行き
子供を産まなかった女も地獄行きという話に従うと
女というだけで問答無用に地獄行きになってしまうな

73: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:15:39.96 ID:yvOZS8ie0
そういや貴船神社の丑の刻参りも女のイメージだな。

>>63
ウチの門下に入りませんか、という営業トークだったのではないか?
とかふと思った。

77: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:24:59.87 ID:wektjP6X0
考えてみると15世紀って男なら百姓でも人が殺せなきゃ生きていけなかったんだよなあ

92: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:33:47.71 ID:vDG/XObp0
お釈迦さまがリアルタイムいた時代の古代仏教教団にガチで尼僧いるのに
中国人の捏造でアホなことに
中国人の差別価値観が混じったせいで女性が男性に一旦なってから成仏するとかアホなネタが
翻訳の途中でお経に追加された

93: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:33:55.64 ID:hM2EUWBR0
女そのものが穢れ扱いである時期には家中でも隔離されていた
日本に限らず国際的な習俗

102: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:37:02.63 ID:wektjP6X0
>>93
生理中とか産前産後に隔離するのは男が働かない系の国にむしろ多いんだよな。なんでだろう。

114: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 21:43:08.28 ID:hM2EUWBR0
>>102
かつては地中海世界、中東、インド、中国、太平洋諸諸島であった習俗。
日本では明治まで一部で残り、国外では今も残る国地域がある。

132: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 22:01:18.61 ID:xfxOyBPT0
下らない
中世の魔女狩りに比べたらこんなもの
実際に魔女狩りのように虐待されなぶり殺しにされた事例ももあるだろうに
たかが地獄絵図の一つに女が…とかw 地獄にだって色々あるし男も描かれてるよ

143: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 22:16:02.15 ID:YR+ErnX50
一部の宗派は女性蔑視の思想を持っていたってことだろ?
今だっておかしな思想を持った宗教団体なんていっぱいあるじゃん

150: 名無しさん@1周年 2016/05/30(月) 22:47:59.41 ID:v7uiv+w60
>>143
一部っていうか、今も昔も女性蔑視宗教の方が主流だよ
たとえば新約聖書のコリント人への手紙一には以下のように男>女であることが明記されてるから
カトリックであれプロテスタントであれ聖書を無謬とする多数派のキリスト教徒は信仰を第一とする限り女性蔑視からは逃れられない
信仰から離れて客観的にみればイエスの教えから離れて自分自身の偏狭な価値観を共同体に押し付けてるパウロがクソ野郎なだけなんだけど
パウロはクソ野郎なので聖書から削除しましょうとできないのが宗教の宗教たる所以


11:3しかし、あなたがたに知っていてもらいたい。すべての男のかしらはキリストであり、女のかしらは男であり、キリストのかしらは神である。
11:4祈をしたり預言をしたりする時、かしらに物をかぶる男は、そのかしらをはずかしめる者である。
11:5祈をしたり預言をしたりする時、かしらにおおいをかけない女は、そのかしらをはずかしめる者である。
それは、髪をそったのとまったく同じだからである。
11:6もし女がおおいをかけないなら、髪を切ってしまうがよい。
髪を切ったりそったりするのが、女にとって恥ずべきことであるなら、おおいをかけるべきである。
11:7男は、神のかたちであり栄光であるから、かしらに物をかぶるべきではない。女は、また男の光栄である。
11:8なぜなら、男が女から出たのではなく、女が男から出たのだからである。
11:9また、男は女のために造られたのではなく、女が男のために造られたのである。

160: 名無しさん@1周年 2016/05/31(火) 02:53:21.10 ID:PQC5n5hd0
>>150
日本の仏教は浄土教系と法華経系が大半を占めるから、
この2系統が全部男女平等なら、古今東西で日本だけが、
男女平等の宗教が普及した国という事になると思うぞ。

167: 名無しさん@1周年 2016/05/31(火) 05:33:02.27 ID:Y/sGfmO10
女性はもれなく地獄に落ちるなんて、仏教は言ってないだろ。 
この記事書いた奴、マイナーな文献引っ張り出して来て何がしたいんだ。