1: 樽悶 ★ 2018/10/29(月) 22:54:12.90 ID:CAP_USER9
歴史ブームの流れ
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 過去の出来事を調べて考察する学問である歴史学や考古学。近年、それが一般の人たちの間に広がりをみせています。歴史好きの女性を意味する「歴女」や、土偶好きの「土偶女子」、古墳好きの「コフニスト」。でも、専門の研究が進むにつれて、今までの歴史像も大きく変わり始めていて――。受け止めかねる人も出てきているようです。

■ゲームと連動する人気

※省略

■塾・美術館… 好き高じて設立

※省略

■広がるイメージ 学説と別

 ただ、このように歴史を純粋に「楽しむ」傾向が強まっていることに関しては、苦言を呈する専門家もいます。「歴史小説や大河ドラマなどで描かれた、根拠がはっきりしない『通説』がまかり通り、イメージだけで歴史が語られるケースが多すぎる」とある研究者。

 維新史が専門の青山忠正・佛教大教授は「例えば幕末の志士・坂本龍馬は、一次史料からは『薩長同盟の仲介者』というより、『薩摩藩の利害を代弁するエージェント』で、薩長同盟も倒幕軍事同盟とまでは言えないのに、歴史ファンという人たちの中には、かたくなに信じようとしない人もいる」と指摘します。

 実際、近年の歴史研究の進展はめざましく、かつて歴史小説や教科書などで示された多くの出来事や歴史上の人物に、従来の通説とは違った新たな光があてられています。

 例えば、織田信長は全国統一は目指さず、畿内の静謐(せいひつ)を願っていたとする東京大史料編纂(へんさん)所の金子拓(ひらく)准教授の説や、豊臣秀吉の朝鮮出兵は領土拡大が主目的ではなく、アジアに進出してきたスペイン・ポルトガル勢力を追い払うためだったとする平川新(あらた)・宮城学院女子大学長の説、美少年のイメージが強い江戸時代の一揆指導者・天草四郎は架空の存在だったという吉村豊雄・熊本大名誉教授の説などが代表的なものです。

 青山教授は「歴史ファンにとって歴史とは小説などで形づくられた、型どおりのお話をなぞるものであり、真実を知るものではないのでしょう。歴史好きのいう『歴史』と歴史学とは別物、ということなのかもしれません」と語ります。

■新説や異説 受け入れ難い?

 同じようなことは考古学でも起きています。今年は「縄文ブーム」と言われていますが、ネット上などで語られることが多い「自然と共生するエコロジカルな縄文人」というイメージについて、縄文時代が専門の国立歴史民俗博物館の山田康弘教授は「大きな誤解がある」と指摘します。

 「縄文人は樹木の伐採などでかなりの自然破壊をしていました。それがひどくならなかったのは単に人口が少なかったから。エコロジカルを目指していたわけではないんです」

 こうした新説や解釈に対しては、時として思わぬ反応も起きます。朝日新聞が昨年9月、幕末に活躍した長州(現在の山口県)の志士・吉田松陰について、「本質は教育者というより革命家ではないか」という説を紹介したところ、地元の萩市議会である市議から萩市長に対し、「松陰先生のイメージにデメリットを与えた、朝日新聞に抗議をしないのか」との質問が出され、市長は「松陰が過激な革命家であったという評価、異説の存在を紹介したもの。一つの視点として尊重するべきだ」と答えました。この出来事は、研究者による学説であっても、地元にとって重要な人物に関わる場合、受け入れ難い面もあることを示しています。

 他方、近年様々な新説が提示され、評価も変化している坂本龍馬の生誕地・高知市にある市立龍馬の生まれたまち記念館の森本琢磨学芸員は「龍馬は高知にとって大切な人物」としながらも、「観光とのからみを大事にしつつ、できる限り新説も紹介したい」と話してくれました。

 NHKの大河ドラマ「平清盛」の歴史考証にも携わった東京大史料編纂所の本郷和人教授は、中世の町や人物などを描いて、「画面が汚い」と兵庫県知事から批判された経験があります。「でも、実際に中世の町は糞尿(ふんにょう)まみれだったのだから仕方ない」と本郷さん。「専門性のある新しい学説を受け入れるには、論文や専門書を読むなどの勉強が必要。従来のイメージに固執するのではなく、新しい歴史像を学ぶ楽しさも知ってほしいと思うのですが」

(続きはソース)

朝日新聞デジタル 2018年10月29日09時30分
https://www.asahi.com/articles/ASLBR51RCLBRULZU00D.html
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1540821252/
6: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 22:56:42.84 ID:AlHmbshd0
>>1
> 「歴史小説や大河ドラマなどで描かれた、根拠がはっきりしない『通説』がまかり通り、

司馬さん批判か

125: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:17:25.86 ID:OD18twd/0
>>1
新説が避けられているんじゃなくて、
新説を基に書かれた物語がつまらないから文句を言われているんだよ
新しい説を基に傑作小説が書かれれば許されるw

146: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:27:54.69 ID:EwQEyOyZ0
>>1
>一次史料からは『薩長同盟の仲介者』というより、『薩摩藩の利害を代弁するエージェント』で、

一方の利害を代弁したから
仲介者たり得ないって見方はおかしいと思うが(´・ω・`)

198: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:05:29.42 ID:JIL0sUMM0
>>146
要はただの使いっぱしりってことだよ

238: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:24:27.05 ID:G/sr/Ivv0
>>1
でも、お前らが主張している異説だって、説の一つにすぎないんだろ。
昨今の定説が間違いブームって、それはそれで非常に違和感感じるわ。

243: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:28:34.74 ID:QBglK1RR0
>>238
研究が進んだ結果として従来の説が否定されるようになった事も多いが、とりあえずセンセーショナルな異説をぶち上げてΩΩ Ω>な、なんだってー!を狙う奴も多い。

247: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:31:13.47 ID:EwQEyOyZ0
>>238
学者が自説に固執するのだって
歴史物の創作物を頑なに信じる連中と
何ら変わらないよね(´・ω・`)

262: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:39:05.85 ID:hsfem04q0
>>247
そういうのは自分で古文書読んでから言えよ
二次文献しか読めないやつが他人を「自分の説に固執する」とか
攻撃するのがお笑い

248: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:31:40.48 ID:5uQX6mzj0
>>238
そうだよ
色んな史料が出てきて有力な新説が出てきてはいるけど、まだ複数の説が並立してる状態
その中で面白そうな新説がつまみ食いされてクローズアップされてる
違和感を感じて当然

574: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 18:22:44.64 ID:Noax12pQ0
>>1
>歴史小説や大河ドラマなどで描かれた、根拠がはっきりしない『通説』がまかり通り

その通り。ただし、歴史家も怪しいぞ。幕末維新期の歴史を勉強したいと思い、大学教授執筆の新書を読んだけど、ちょっとショックを受けた。小説屋やテレビ屋が描くような英雄史観だったぞ。

578: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 19:40:40.68 ID:/Xiz6UYE0
>>574
結局ドラマがフィクションなのは詳細がわかってないからだし
先生達も講演とか行くとそういう通説好きが集まって濃い話を期待してるから
それ向けのサービストークになるんだよね
膨らまさないと講演とか本にできないもんな

581: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 20:25:16.11 ID:AACKOL/L0
>>574
新書って言っても
専門の研究を一般向けに分かりやすく紹介したものから
ただの一般受け狙ったレベル低いものまでピンキリだからねえ
出版社によってもレベルの差が激しいし

ある程度本を読む習慣ができれば、パラパラと立ち読みしただけで
ざっとどの程度の水準の本かは判断できるようになるよ

2: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 22:54:59.11 ID:YcvWH9BK0
歴史は水物

22: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:02:53.38 ID:dKMk0YqvO
歴史ブームってあれだろ
信長やら幸村やらみんな美男子にしたゲームやら薄い本のことなんだろ

25: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:04:21.52 ID:92TVHBSB0
>>22
その「幸村」という呼び方自体が
似たようなムーブメントから生れたてものですよ?w

24: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:03:32.46 ID:AU6nTI5O0
北条早雲も低い身分から身を興した乱世の梟雄だったのが、いまや名家のボンボンで正義を為すために外道に堕ちるマンだからな。

65: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:25:56.69 ID:AU6nTI5O0
>>61
富樫の小説もそうだが、ゆうきまさみの漫画も似たような感じになるだろう。

72: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:30:54.42 ID:Q3fB1Ogq0
青山教授は「歴史ファンにとって歴史とは小説などで形づくられた、型どおりのお話をなぞるものであり、真実を知るものではないのでしょう
。歴史好きのいう『歴史』と歴史学とは別物、ということなのかもしれません」


これが真理だよなあ

81: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:36:50.56 ID:EAVGo96s0
>>72
大河ドラマ関係のスレを見ても新説に沿ってたり諸説分かれてるようなエピソードでも
昔の定説や大河と同じじゃなきゃダメだ!イメージと違う!って騒ぐ人多いんだよね

74: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:31:49.04 ID:cnRhfFsA0
都合のいい歴史しか受け入れないってネトウヨですやん

77: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:34:26.79 ID:W5T8TPWY0
>>74
学者もそういうのは有るよ、人間だから同じ
権威主義的なものであれば正しいとして間違いに出会うなんて歴史でいくらでもあるのでは?

106: 名無しさん@1周年 2018/10/29(月) 23:53:24.01 ID:lNGxeu9f0
一介の脱藩浪人が何であれだけ顔が広かったのかの方が知りたい

117: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:10:18.94 ID:NIFrwrKC0
>「でも、実際に中世の町は糞尿(ふんにょう)まみれだったのだから仕方ない」

ドラマを史実どおりに作らなければならない理由は別にない。
森鴎外も「歴史そのままと歴史離れ」をどこに置くかが作家の悩みどころだ的なことを言っていたと思う。

124: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:17:05.71 ID:ouCoUGdC0
映画やドラマや漫画のイメージなんて一過性のもので
直ぐに消え去るものでしょうよw

最終的に後世に残るのは歴史学の知見なんだから
神経質になる必要はないでしょ?

139: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:25:04.74 ID:U63mAg6K0
萩市民ですが松陰先生はマジキチマッドサイエンティスト系の革命家とは思う
ただもちろん根っこは教育者だぞ

142: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:25:33.51 ID:Jyli2Ip+0
坂本龍馬は、薩摩藩が抱えていた使いっ走りの一人。
そういった内容の番組を昔、NHKでやったぞ。

145: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:27:23.73 ID:4wTk/zJM0
というかそもそも歴史は資料を残した奴の主観がものすごく影響するからな
複数の資料を見ないと実像は見えない
ローマ史なんて思い切り共和主義者の書いた歴史が残ってしまってるから超偏ってる
でもその偏った歴史が主流扱いだから実像とかなり違う事になると
でも調べるとそういう偏りの理由を調べることもまた一つの歴史の楽しみ

信長や竜馬とかいろんな有名人の評価についてもそういう姿が読み取れて面白い

158: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:31:40.24 ID:4wTk/zJM0
藤原氏とか教科書しか読まないとただの権力闘争してる眉なしだけど、
資料を読むとかなり面白い変なおっさんの集まりなのが分かって楽しくなったりする

要はいろんな見方をした方が多面的なものが見えて新しい発見があるよと

174: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:42:03.38 ID:N22zpXSm0
>>158
平安の貴族も実務能力ないと務まらない仕事だよな

178: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:47:18.10 ID:/QJ8blMu0
>>174
実際の荘園経営の実務担ったのは大貴族の氏寺の仏教僧だよ。
特に日本仏教に限らずキリスト教と違って仏教寺院は商行為を忌避してたわけですらない。

江戸時代も徳川幕府の全国統治の最末端担ったのが檀家を抱えた地元の寺だから。

187: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 00:56:08.33 ID:N22zpXSm0
>>178
その増長する寺社、武士を和歌や蹴鞠してるだけで抑えることはできんよ

227: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:16:46.01 ID:MBrB9brH0
>>174
上の方はさすがに「何もせんでいい」だろw当時の土地支配権は重層的だから、実務は下々が全部やってくれる。
いわゆる平安貴族上位層は、従来の通説通りでいいと思うよ。
「平安中期になると、政治とは何なのか見えなくなる」という小学社会科以来の通説でいい。

ただ、連中は、俺らの今のイメージよりずっと粗暴だったらしいけどね。

580: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 20:10:23.97 ID:GRh+SBv/0
>>227
「殴りあう貴族」とか言う本あったなぁ
ヤクザのアホ坊状態でなまじ権力あるから迷惑な連中って感じだった
徒党組んで真昼間に女の家に押し入って拉致レイプとか
気に入らない奴を襲って袋叩きにしたり
もちろん全員がそう言うのではなく粗暴な振る舞いに眉をひそめる派もいたけどさ

236: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:22:58.56 ID:4wTk/zJM0
平安貴族の仕事は儀式に参加すること

膨大な量の作法と儀礼と服装と儀式次第を全て覚えてこなす
その段取りもやる
気が狂いそうなくらいの量
少しでも間違えたら物凄い非難される
一斉に日記で陰口書きまくられて広まる

SNSイジメかと
貴族も大変だ

241: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:28:13.11 ID:4wTk/zJM0
つか歴史の評価なんてその時その時に変わるから

信長は戦前は朝廷と幕府を守った保守の偉い人
秀吉、淀君下げは江戸時代の幕府の都合
家康をタヌキの小物扱いは明治政府の都合
日本の歴史を全て外来の猿真似とか言い出したのも戦後の都合
信長が改革者とかいう話も戦後

要はその時の政治やら社会やらが都合よく歴史をゆがめてるわけよ
その背景を知るとそれはそれで面白いが

最近じゃ歴史上の人物はみんな美少女かイケメンになる

244: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:28:42.08 ID:EX7TGHSP0
吉田松陰は革命家で構わんと思うが革命って言葉が嫌なのか?

253: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:33:56.95 ID:EwQEyOyZ0
>>244
吉田松陰は勤王だから
革命っていうと違和感はあるな(´・ω・`)

240: 名無しさん@1周年 2018/10/30(火) 01:27:28.79 ID:MJ4zrQmU0
イメージに固執してられないような説はけっこう紹介されてるし、 
耐性もけっこう有るはずだろ 
ただ肌色面積が多いくのいちがいなかったとする説などは認めない