(遅報)歴史まとめ

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カテゴリ: 古代

1: しじみ ★ 2018/07/07(土) 13:06:27.69 ID:CAP_USER
(CNN) 330万年前の初期人類の幼児は木に登って暮らしていた――。
米科学誌サイエンス・アドバンスに4日、化石の足を詳細に調べた結果として、そんな論文が発表された。

この化石の通称は「セラム」で、エチオピアのアムハラ語で「平和」を意味する。
アウストラロピテクス・アファレンシスと呼ばれる人類の初期の祖先に属しており、死亡時は3歳に近かった。

化石の発見は2002年。エチオピアのディキカ地域で、ほぼ完全に近い状態の骨格が見つかった。
しかしセラムを地中から掘り起こすのには時間を要した。
セラムは数百万年前の堆積(たいせき)物に覆われており、極めて慎重な取り扱いが求められたためだ。

最近ではセラムの骨格の中でも足が研究対象になっている。

論文の筆頭著者を務めた米ダートマス大のジェレミー・デシルバ准教授は声明で、
「300万年以上前の2歳半の幼児が歩く様子について、初めて垣間見ることができている」と説明。
初期の子どものものとしてはこれまで発見された中で最も完全な足の化石だと指摘した。

ヒト族の子どもの骨格が良い保存状態で見つかることは非常に珍しい。

これ以前に最古の完全な足の化石とされていたのは180万年前のもので、
「OH8」と呼ばれるホモハビリスの骨格の一部だった。

アウストラロピテクス・アファレンシスは直立歩行を行っていた。
ただ、アファレンシスには類人猿のような特徴もあり、セラムも同年齢のチンパンジーに近い背格好だったとみられる。
母親が食料採集に出ている際は、体にしがみついているか、樹上で過ごしていた可能性が高い。

アファレンシスの体の大きさを考えると、ハイエナやジャッカルなどの捕食動物は脅威だっただろう。
捕食者から逃げる意味でも、夜間に落ち着く場所を確保するという意味でも、木が安全な場所となっていた可能性がある。

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CNN
https://www.cnn.co.jp/fringe/35122006.html
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1530936387/続きを読む
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1: しじみ ★ 2018/06/27(水) 13:46:03.31 ID:CAP_USER
【6月26日 AFP】
旧人類ネアンデルタール(Neanderthal)人は、集団的狩猟の緻密な戦略を駆使できたことが、ドイツで見つかった先史時代の動物の骨の分析で分かったとの研究結果が発表された。
ネアンデルタール人につきまとう粗野な野蛮人というイメージとは正反対の結果だという。

 米科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に発表された論文によると、12万年前のシカ2頭の骨に残された傷の痕跡が、獲物に忍び寄って殺すために武器が使われたことを示す最古の「決定的」証拠を提供しているという。

 今回の研究では、顕微鏡撮像技術と打撃の衝撃を調べる再現実験により、少なくとも1つの打撃痕が低速で動く木製のやりで刻まれたものであることが確認された。

 独ヨハネス・グーテンベルク大学(Johannes Gutenberg University)の研究者ザビーネ・ゴージンスキ・ウィンドヒューザー(Sabine Gaudzinsk-Windheuser)氏は、「今回の結果は、ネアンデルタール人が動物のすぐ近くまで接近し、やりを投げるのではなく、動物に突き刺したことを示唆している」とAFPの取材に説明。
「このように対決的な方法で狩猟を行うには、綿密な計画と慎重に身を隠す行動、そして狩りに参加する人々の間の密接な協力関係が不可欠だった」と続けた。

 約30万年前から欧州に住んでいたと考えられているネアンデルタール人は、3万年前に絶滅。
現生人類に取って代わられた。

 ホミニン(ヒト族。類人猿を除く現生種と絶滅種の人類を表す用語)が武器を用いた狩りを始めたのは、50万年以上前だった可能性が最も高い。英国とドイツで発見された30万~40万年前の木製の棒は、知られている中で最古のやりに似た道具で、獲物を殺すために使われたと考えられている。
だが、この棒がどのように使われていたかに関する物的証拠はなく、科学者らの議論は推測の域を出ないままだった。

■決定的証拠

 ドイツのノイマルク・ノルト(Neumark-Nord)遺跡での最新の発見により、この議論の不確かな部分が取り除かれたと、ゴージンスキ・ウィンドヒューザー氏は指摘する。
「やりの使い方に関する限り、よく知られた『決定的証拠』と適合する『犯行場面』が今回の研究でついに得られた」

 1980年代からノイマルク・ノルト遺跡で行われている湖岸の発掘作業では、アカシカやダマジカ、ウマやウシなどの大型哺乳動物の骨が多数発見されている。

 また、同じ発掘調査では数千個に及ぶ石器が見つかっており、13万5000年~11万5000年前の間氷期の当時は森林環境だったこの地域に繁栄したネアンデルタール人の集落が存在したことを裏付けている。

 今回の調査対象となった古代のシカの骨は20年以上前に出土したものだが、どの傷が致命傷になったか、どのような種類の武器が使われたか、やりは遠くから投げたのか、それとも至近距離から突き刺したのかなどの謎の解明に最新技術が助けになった。(c)AFP

■12万年前のシカの骨に残された傷の痕跡。ネアンデルタール人がやりを使い殺したと考えられている
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AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3179984
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1530074763/続きを読む
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1: しじみ ★ 2018/06/21(木) 22:13:08.52 ID:CAP_USER
約5000年前~約7000年前の間にアジア、ヨーロッパ、アフリカに住む男性の大半が死亡している時代があり、17人の女性に対し、1人の男性しかいなかったことがわかっています。
「なぜ、このような状況に陥ってしまったのか?」という疑問に多くの研究者を悩ませることになりましたが、スタンフォード大学で遺伝学の教授を務めるマルクス・フェルドマン氏らの研究で理由が明らかにされました。

Cultural hitchhiking and competition between patrilineal kin groups explain the post-Neolithic Y-chromosome bottleneck | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-018-04375-6

Why Do Genes Suggest Most Men Died Off 7,000 Years Ago?
https://www.livescience.com/62754-warring-clans-caused-population-bottleneck.html

この男性が非常に少ない「Y染色体のボトルネック」が発生していたという事実は、
2015年にエストニアのタルトゥ大学の研究で示されて以来、多くの研究者がその理由を調査していました。

この現象が「Y染色体のボトルネック」と表現される理由は、男性が持つY染色体の特徴から来ています。
人間の体細胞には23対の染色体があり、23番目の対の組み合わせで性別が決まります。
女性であれば2つのX染色体を有し、また、X染色体とY染色体を1つずつ持っていれば男性になることがわかっています。
また、子どもは両親から染色体を1つずつ継承しますが、Y染色体に関しては男性からのみ受け取ることになり、突然変異することがなければ、祖父から父、父から息子とY染色体が受け継がれても、Y染色体が変化することはほとんどありません。
このため、男性が大量死すると、死んだ男性の分のY染色体がなくなることから、
この現象が「Y染色体のボトルネック」と呼ばれています。

タルトゥ大学の研究では「Y染色体のボトルネック」が起きた理由として2つの仮説が挙げられており、1つは「生態学的な要因や気候的な要因によるもの」、もう1つは「当時の男性は社会的に権力があり、子どもを大量に作りすぎたために大量死が起きたのではないか」というものでした。

しかし、フェルドマン氏は、1:17の男女比はあまりにも極端すぎるため、これら2つの仮説では説明できないと指摘。
そこで、研究チームは当時の集団内で起きていた状況を調べるために「Y染色体の突然変異」や「異なる種族間の戦争」「自然死」などの18通りの仮説を立て、それぞれの仮説でシミュレーションを行いました。

これらのシミュレーションを通して、最も有力な仮説となったのが、「集団間で戦争が行われており、負けた集団の男性が皆殺しにされた」という説です。
片側の集団の男性が全員殺されることになれば、殺された人数分のY染色体が失われることにつながり「Y染色体のボトルネック」の理由としても成立します。

また、当時の女性には、同様のボトルネックが発生していなかったことがミトコンドリアDNAの分析から明らかになっています。
この事実について、フェルドマン氏は過去に植民地化された地域の歴史になぞると説明がつくとしており、「集団内の男性は全員殺されるが、女性は勝利した集団に移動することで生き延びられる傾向にあります」と述べています。

イギリスのサンガー研究所の進化遺伝学者であるクリス・タイラー・スミス氏は
「Y染色体のボトルネックについて、タルトゥ大学の研究では合理的な答えにたどり着くことができませんでしたが、スタンフォード大学の研究で示したボトルネックが戦争によるものであるという仮説は合理的なものになっています」としており、フェルドマン氏らの研究チームが示した仮説が有力であると考えています。

フェルドマン氏は「Y染色体のボトルネックがあった時代以降は、人類が都市のような大きな社会を形成するようになったことで同様の争いが減り、
Y染色体の多様性が復活しています」と述べています。

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GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180614-why-caused-population-bottleneck/
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1529586788/続きを読む
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1: しじみ ★ 2018/06/18(月) 10:07:05.27 ID:CAP_USER
約3万3000年前、氷河期に洞窟壁画を描いたのは自閉スペクトラム症の人類であったという可能性が、イギリスにあるヨーク大学の考古学者・Penny Spikins氏と自閉症の専門家によって行われた研究で示されました。

How Do We Explain ‛Autistic Traits’ in European Upper Palaeolithic Art? : Open Archaeology
https://www.degruyter.com/view/j/opar.2018.4.issue-1/opar-2018-0016/opar-2018-0016.xml

How our ancestors with autistic traits led a revolution in Ice Age art: The ability to focus on detail, a common trait among people with autism, allowed realism to flourish in Ice Age art -- ScienceDaily
https://www.sciencedaily.com/releases/2018/05/180514095522.htm

Prehistoric autism helped produce much of the world's earliest great art, study says | The Independent
https://www.independent.co.uk/news/science/archaeology/prehistoric-autism-cave-paintings-barry-wright-penny-spikins-university-of-york-a8351751.html

氷河期という厳しい環境は遺伝子の自然選択を発生しやすくし、人類が「長期にわたって細部にまで集中する」という能力を発達させる傾向にあったとのこと。
具体的には、環境を三次元的に知覚する能力の向上、イメージを保持する能力の向上、地形や動きのパターンを認識・分析する能力の向上があったとみられます。

上記の特徴は自閉スペクトラムの人々によく見られるものですが、この能力によって氷河期の人類は長時間の集中作業を経て効率的な石槍を作れるようになり、狩りを行う場所の広大な地形を記憶し、動物の行動パターンの記憶と分析を行えるようになりました。

Spikins氏はヨーク大学の医学研究者であるBarry Wright氏と共に行った大学の生徒を対象とした調査で、生徒の4%が自閉スペクトラムであることを発見しています。
そして、自閉スペクトラムの生徒は上記のような特徴を有していたものの、自分たちが自閉スペクトラムであると自覚していなかったそうです。北ヨーロッパを起源に持つ人々が遺伝的に自閉症である割合は高く、研究者らはこの理由について、先祖の多くが氷河期での困難を経験したためだと考えています。

「遺伝的な自閉症の発達初期は、氷河期の絶頂、つまり天候的に最悪の時代に対する進化の反応だったと我々は考えています。自閉症と関連した能力の発達がなければ、凍てつく環境の中で食料を得られずに生き延びられない人々もいました」とSpikins氏は述べています。

また、「写実主義のアーティストは現実的に絵を描く必要がありますが、これは細部に集中できるかどうかで決まります。この特徴は自閉症の人々によく見られ、それ以外の人々に見られることはまれです」「自閉症患者のような極度の集中が可能だった人々の存在は、氷河期に写実主義がとられる傾向があったことに対する説得力のある説明です」ともSpikins氏は語りました。

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GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180617-cave-artists-autistic/
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1529284025/続きを読む
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1: ガーディス ★ 2018/06/17(日) 07:14:43.51 ID:CAP_USER9
 福井県立大は15日、恐竜を中心に学ぶ古生物学関係の学部を新設する方針を明らかにした。設置時期や定員は未定。記者会見した進士五十八学長は「恐竜王国・福井を象徴するような学部にしたい」と話した。

 県内は白亜紀前期の恐竜化石が多く発掘される地層を抱えており、イグアノドン類のフクイサウルスなど新種の恐竜化石が次々と見つかっている。県立大は、これらの恐竜ブランドを特色ある教育につなげる方針だ。

 新学部では恐竜に関する知識のほか、古い時代の気候や植生といった古生物学全般を学べるようにする。進士学長は「個人的には外国人の教員も呼びたい」と語った。

 県立大は2013年4月、研究機関として「恐竜学研究所」を開設。国内外の機関と連携して恐竜化石を調査したり、恐竜学のシンポジウムを開いたりして、恐竜研究の拠点を担ってきた。新学部では、恐竜学研究所が積み上げてきたこれらの成果や知見も生かした教育活動を展開することを予定している。

 新学部の設置は、県立大が発表した19~24年度の教育計画の中で示した。設置時期について県立大は「できるだけ前半の3年で実現できるよう検討していきたい」としている。【大森治幸】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180616-00000008-mai-soci
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1529187283/続きを読む
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1: 記憶たどり。 ★ 2018/05/12(土) 07:58:57.44 ID:CAP_USER9
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00000003-mai-soci

千葉県市原市田淵の地層「千葉セクション」を中期更新世(77万年前~12万6000年前)の代表地層とし、この時代を「チバニアン」(ラテン語で千葉時代)と命名するかどうかを決める国際学会の審査が4月から中断している。
申請した研究チームとは別の国内団体からデータへの異議が寄せられたためだが、研究チームは「事実無根」と反論。
正当性を訴える文書を近く国際学会に出し、審査継続を求める。

千葉セクションには、最後の地磁気逆転の証拠が残る。茨城大や国立極地研究所などの研究チームは昨年6月、46億年の地球の歴史を115に区分した地質時代のうち、中期更新世を代表する地層とするよう国際地質科学連合に申請した。
イタリアの2カ所も名乗りを上げたが、同連合の作業部会は昨年11月、千葉に軍配を上げた。
このまま同連合が認めれば、この時代はチバニアンと命名される。

ところが関係者によると、研究チームとは別の地質学者らで作る「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」(同県香取市)が今年4月、「(地磁気逆転の根拠に)約2キロ先の別の地層のデータを使っており、捏造(ねつぞう)だ」などと主張するメールを同連合やイタリアの研究チームに送った。イタリアチームは「日本国内でも見解が分かれており、審査は白紙に戻すべきだ」と主張。同連合は審査を中断し、研究チームに見解を文書で出すよう要請した。
研究チームの反論が認められなければ、作業部会の結論が取り消される可能性もある。

研究チームによると、申請前の2015年には千葉セクションで十分なデータが取れなかったため、2キロ先の地層のデータを使って補強したが、申請時には千葉セクションだけですべてのデータをそろえたという。
チームの菅沼悠介・極地研准教授は「データに全く問題はなく、捏造という指摘は事実無根。審査を妨害されている」と話す。

一方、協議会会長の楡井(にれい)久・茨城大名誉教授は取材に「メールを送ったかどうかも含めて答えない」と述べた。
研究チームが千葉セクションのデータで申請したことに対しては「過去にドーピングをしたスポーツ選手が追放されるのと同じだ。
チバニアンは諦めた方がいい」と主張した。

◇査読受け疑念ない

渡部芳夫・日本地質学会長の話 
研究チームの申請内容は、専門誌に投稿して専門家の査読を受けた論文に基づいており、科学として疑念はない。
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1526079537/続きを読む
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1: みつを ★ 2018/04/20(金) 21:41:29.11 ID:CAP_USER9
http://www.afpbb.com/articles/-/3171875?cx_position=24

2018年4月20日 12:18 発信地:パリ/フランス
【4月20日 AFP】石器時代のウシの頭蓋骨に穴が見つかり、この穴が古代の獣医師の施術もしくは外科手術の練習のために開けられた可能性が出てきた。論文が19日、発表された。

 フランスの人類学者チームが英オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表した論文によると、ウシの頭部に開けられた穴からは、丁寧に作業が行われた痕跡を確認することができるという。ただ、これがウシを救うための手術だったのか、それとも人への外科処置の練習だったのかについては、まだ明らかになっていないとされた。

 見つかった穴について研究チームは、家畜への穿頭術(せんとうじゅつ、トレパネーション)としては、知られている中で最古の事例を示すものとみられると指摘している。穿頭術は頭蓋骨に穴を開ける処置のことだ。

 論文の共同執筆者で、フランス国立科学研究センター(CNRS)のフェルナンド・ラミレス・ロッツィ(Fernando Ramirez Rozzi)氏は、AFPの取材に「欧州には、穿頭術の跡がある新石器時代の(人の)頭蓋骨が数多くあるが、動物でその跡を確認したのは今回が初めてだ」と話した。

 穴があるウシの頭蓋骨は仏西部の考古学的遺跡で発見された。この地域には紀元前3400~3000年頃に石器時代の集落があった。集落の周囲にウシの骨片が散乱していたことから、ブタやヒツジ、ヤギなどとともに主要な食料源だったことをうかがい知ることができる。

 マッチ箱ほどの大きさのこの穴は当初、ウシ同士のけんかで相手の角で突かれた際にできたものと考えられていた。だが、高解像度のスキャナーでより詳細に調査した結果、そのような強烈な一撃で生じる骨の粉砕や破砕が全く見られないことを、研究チームは発見した。

 また、齧歯(げっし)類の小動物がかじってできた穴にしては形が整いすぎており、さらに頭蓋骨には穴以外の病気の痕跡がみられないことから、梅毒や結核などの感染症や腫瘍によってできたものとも違うことがわかる。

■生前か死後か

 宗教上の儀式としての説明も可能性が低い。頭蓋骨がごみとともに捨てられていたからだ。

 ロッツィ氏によると、穴の周囲には切れ目を入れたりこすったりした跡があることも分かったという。これらは、穴を開けられた新石器時代の人の頭蓋骨で確認された痕跡に似ていた。

「穿頭術の痕跡であることに疑いの余地はないと考えている。それが唯一可能な説明だ」

 だが、石器時代の人が動物に穿頭術を施した理由は一体何だろうか──。ロッツィ氏によると「可能な説明は2つある」という。

「1つの説明は、人々がウシを治療していたこと。もう1つは、人への外科処置に挑む前にウシで練習していたことだ」

 しかし当時、周囲にはたくさんのウシがいたことから、第1の説明は可能性が低いと思われるとロッツィ氏は話す。

 今回の研究では、頭蓋骨に穴が開けられたのが、ウシがまだ生きている時か死んだ後かについては特定できなかった。だが、穴の周囲に骨の再生が始まっていた痕跡を確認できなかったことから、穿頭術が行われていたのであれば、その処置中にウシが死んだか、死後に穴を開けられたかのどちらかであることが考えられるという。(c)AFP/Pascale MOLLARD

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http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1524228089/続きを読む
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1: みつを ★ 2018/04/10(火) 04:23:51.41 ID:CAP_USER9
http://www.afpbb.com/articles/-/3170593?act=all

2018年4月10日 0:24 発信地:ドイツ
【4月10日 時事通信社】サウジアラビア北部のネフド砂漠で、約9万年前と推定される現生人類(ホモ・サピエンス)の手の指の化石を発見したと、ドイツ・マックスプランク研究所などの国際研究チームが9日発表した。アフリカや地中海東部沿岸地域を除くと、年代を直接推定できた現生人類の化石で最も古いという。

 現生人類はアフリカで約20万年前までに出現した後、地中海東部沿岸を通ってユーラシア大陸に進出したとみられるが、アラビア半島南端とアフリカの間の海峡を渡った可能性も指摘されている。論文は英科学誌ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション電子版に掲載される。

 指の化石は長さ3.2センチで、石器も多数見つかった。発見場所付近は約9万年前には湖だったとみられ、カバなどの化石もあった。(c)時事通信社
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1523301831/続きを読む
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