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376: 名無しの司馬遷 2014/08/07(木)23:56:39 ID:YpHpOAzgC
ジャマールディーン・アフガーニー。
19世紀末のイスラーム世界全土を遍歴し、いたるところでムスリムの団結を呼びかけ、革命の火を点けた怪人。
この稀代の思想家の生涯、とくに前半生は謎に包まれている。

その名の通りアフガニスタン出身かと思えば、実はイランの出自であるともいう。

彼の足跡が明確になり始めるのは1860年代。
このとき彼はインドに留学し、インド大反乱の決起と敗北をつぶさに見つめ、西欧列強の力と脅威に慄いた。

これ以後、アフガーニーは世界各地をめぐり、列強からの独立を説いた。
そのために不可欠なのはイスラーム世界の団結と復興、そして列強と結んで保身に走る専制君主たちの打倒!

アフガーニーの説くイスラーム復興とは何か。
彼はそれを「ジハード」、つまり「聖戦」という言葉で表現する。
彼の語るジハードとは単に異教徒との戦争だけを指すのではない。
それ以上に大切なことは「内なるジハード」、つまり全イスラーム世界が一致団結して
知識を発展させ思想を深め、公正な社会を築くことだという。

アフガーニーの胸は熱く燃えていた。
「いかなる危機の時代にあっても、真のイスラームは断じてオワコンではないのだ!」と。
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